キッチンの作業スペースが手狭に感じられることは、賃貸住宅ではよくある悩みです。特にカウンターキッチンの幅が狭い、天板の奥行きをもう少し広げたい、と感じている方にとって、手軽なDIYは大きな味方になります。中でも、リメイクシートを使った方法は、天板を拡張・延長するDIYとして人気です。
近年では、貼り方が簡単で剥がせるリメイクシートも豊富に揃っており、賃貸でも安心して模様替えを楽しめます。木目調のリメイクシート北欧風のデザインは、見た目のアクセントにもなり、キッチンの雰囲気をガラリと変えてくれます。また、キッチン天板用の保護シートとして、ニトリなどの量販店では耐熱・防水性に優れた商品も販売されており、機能面でも満足できる仕上がりが期待できます。
また、キッチンカウンターの笠木を広くするアイデアや、キッチン腰壁にカウンターを取り付ける工夫も可能になります。伸縮式のキッチンカウンターや、ニトリのような家具ブランドが展開する収納一体型のアイテムも選択肢としておすすめです。
この記事では、キッチンカウンターの天板を広げるための実践的なdiy方法から、リメイクシートの選び方・貼り方、さらには奥行きを広げる工夫まで、賃貸でも無理なく取り入れられるアイデアを具体的にご紹介していきます。
- 賃貸でも使えるリメイクシートの選び方と貼り方がわかる
- キッチンカウンターの天板を広げる具体的なDIY方法がわかる
- ニトリなどで購入できる拡張アイテムや保護シートの特徴がわかる
- 狭いキッチン空間を有効活用するためのレイアウトアイデアがわかる
賃貸でキッチンカウンターの天板を広げる?リメイクシートは使えるか

ストウデン・イメージ
- リメイクシートの貼り方とDIYのコツ。木目調シートも?
- 拡張や延長してDIYで広げる
- カウンターキッチンの幅が狭い。広げたいときは
- 笠木を広くする方法
- 奥行きを広げるための簡単DIY
- 腰壁にカウンターをDIY
リメイクシートの貼り方とDIYのコツ。木目調シートも?

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リメイクシートをきれいに貼るためには、まず下地となるキッチンカウンターの天板をしっかりと掃除し、油分や汚れを丁寧に取り除くことが欠かせません。アルコールを含ませたクロスなどで拭き上げ、十分に乾燥させてから作業を始めましょう。貼り付ける際は、シートの粘着面に空気が入らないように、中心から外側へ向かってスキージーや定規を使いながら、ゆっくりと貼り進めると美しく仕上がります。
特に賃貸住宅では原状回復が求められるため、貼ってもきれいに剥がせる再剥離タイプのリメイクシートを選ぶことが重要です。これにより、退去時にトラブルを避けることができるだけでなく、気軽に模様替えを楽しむこともできます。再剥離可能タイプを選ぶ際は、「粘着弱め」や「糊残りなし」などの表記を確認し、可能であれば目立たない場所で試し貼りを行ってから本番に取りかかると安心です。
中でも木目調のリメイクシートは、ナチュラルで落ち着いた雰囲気を演出できるため、多くの方に選ばれています。木のぬくもりを感じさせる柄は、キッチン全体を柔らかくあたたかい印象に変えてくれるでしょう。北欧風のインテリアや白を基調とした空間との相性も良く、見た目の統一感も高まります。
貼り付け作業の前には、シートを実際の場所に仮置きし、バランスや貼り始めの位置をしっかり確認することが失敗を防ぐポイントです。特に複数枚をつなげて使う場合は、柄の向きや継ぎ目がずれないように注意が必要です。目立たない箇所で一度テスト貼りを行うことで、剥がした際に下地がどうなるかも確認しておくとより安全です。全体として、丁寧に準備と作業を進めることで、初心者でも満足のいく仕上がりが実現できます。
拡張や延長してDIYで広げる

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キッチンカウンターを広げたい場合、市販の拡張用天板や簡易テーブルを活用するのが効果的です。特に、設置や取り外しが簡単な「折りたたみ式」や「スライド式」のキッチンカウンターは、使いたいときだけ広げられるため、スペースの限られた賃貸住宅に非常に適しています。楽天市場では、幅90cmのバタフライテーブルが販売されており、使用しないときはコンパクトに折りたためるなど、省スペース設計のものが多く見られます。
こうしたアイテムを使えば、普段は収納しておき、必要なタイミングで調理台や作業台として広げることが可能です。さらに、L字型に天板を延長するスタイルも有効です。たとえば、Cyrus(サイラス)などの伸縮スライド台付きカウンターは、天板が180度回転し、幅を100cmから154.5cmまで自由に調整できるため、L字型レイアウトにも対応可能です。調理中のスペース不足を解消し、食材の下ごしらえや家電の一時置きにも役立ちます。
また、テーブル脚のない構造にすることで、足元が広々と使えるという利点もあります。賃貸住宅では壁に穴を開けられないケースが多いため、天板を家具の上に置くだけの設置方法や、突っ張り棒を使って壁を傷つけずに固定する方法を工夫すると、原状回復も安心して行えます。
カウンターキッチンの幅が狭い。広げたいときは

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カウンターキッチンの幅が狭いと、調理スペースや食器を置くスペースが不足し、日々の作業がスムーズに進まなくなってしまうことがあります。このような状況では、カウンターの上に板を渡して物理的に幅を広げる方法がとても効果的です。ホームセンターでは、軽量の棚板や化粧板が手軽に入手できます。たとえばカインズホームでは、棚板や板材が多数販売されており、サイズや素材も豊富です。
見た目に統一感を持たせたい場合は、板にリメイクシートを貼ることで、既存の天板と色や質感を合わせることができます。ダイソーやキャンドゥなどの100円ショップでは、木目調や大理石調など多彩なデザインのリメイクシートが手に入り、初心者でも簡単におしゃれな見た目を実現できます。
また、板はネジや釘で固定するのではなく、滑り止めシートや滑りにくいシリコン製のパッドを下に敷いて安定させると、天板に傷をつけることなく安心して使うことができます。賃貸物件では壁や備え付けの家具に手を加えるのが難しいため、このように置くだけで幅を広げられる方法は非常に便利です。さらに、取り外しも簡単なので掃除や模様替えの際にも柔軟に対応できるという利点があります。
笠木を広くする方法

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キッチンの腰壁上部にある笠木(かさぎ)を広げることで、限られたスペースの中でも手軽にカウンタースペースを拡張することができます。この方法は、食事をするスペースを増やしたいときや、調理器具や食材を一時的に置く場所としても非常に便利です。例えば、既存の笠木の上に奥行きのある棚板を載せて、広めの天板を作ることができます。この際、厚みが15mm程度の木材を選ぶと、強度と見た目のバランスが良好です。
また、DIY初心者でも扱いやすい既成品の棚板を使用すれば、工具をほとんど使わずに設置できるため、手軽に実践できます。ホームセンターやインテリアショップでは、さまざまなサイズや素材の棚板が販売されており、色や素材をキッチンの雰囲気に合わせて選ぶことで、統一感のある空間づくりが可能です。
さらに、取り外し可能な構造にしておけば、賃貸でも原状回復が簡単で、引っ越しの際にも持ち運びができます。突っ張り棒や滑り止めマットなどを活用することで、壁や天板を傷つけることなく安定させられる点も大きなメリットです。これにより、賃貸物件でも安心して活用できる実用的な拡張方法となります。
奥行きを広げるための簡単DIY

ストウデン・イメージ
カウンターの奥行きが足りないときは、板を使って延長するDIYが非常に効果的です。キッチンで調理や作業をする際、奥行きが足りないと食材や調理器具を並べるスペースが不足し、作業効率が下がってしまいます。こうした場合、天板の奥行きを広げることで、より快適な作業空間を確保することができます。
例えば、既存の天板と同じ幅・奥行きの板を選び、それを天板の後方に取り付ける方法があります。ホームセンターやオンラインショップでは、軽量で強度のある板材が手軽に手に入ります。たとえば、コメリでは桐集成材(約600×13×300mm)が1,000円以下で販売されており、奥行きの延長用として使いやすいサイズ感です。
取り付けには、木工用ボンドやクランプを使って一時的に固定するか、取り外し可能な金具を使用する方法が賃貸には適しています。金具としてはL字金具や棚受け金具などがあり、工具が少なくても取り付けられる商品も多く出回っています。
また、見た目の一体感を持たせるために、リメイクシートで既存の天板と追加板を同じデザインに整えると、違和感なく美しい仕上がりになります。楽天市場などでは、防水・耐熱性に優れたリメイクシートも豊富に取り扱っており、価格帯はおよそ2,000円から3,000円程度です。
奥行きが10~20cm広がるだけでも、作業台としての使い勝手が大きく向上します。特に、調理器具や食材の仮置きスペースが増えることで、調理中の動線がスムーズになります。工具の数も少なく済むため、DIY初心者でも安心して取り組める点も魅力です。
腰壁にカウンターをDIY

ラブリコ・公式
キッチンとリビングの間にある腰壁を活用して、カウンターを自作する方法は、限られた空間を有効活用したい方にとって非常に魅力的です。この手法は、料理中のサービングエリアや、簡易的な食事スペース、さらには作業台としても機能します。特にL字金具や木材を組み合わせることで、見た目も安定感も両立したしっかりとしたカウンターを作ることが可能です。
木材はホームセンターで手に入るパイン材や集成材などを使用し、キッチンの雰囲気に合わせて選ぶことで、統一感のある仕上がりになります。たとえばナフコではパイン集成材が取り扱われており、サイズや価格のバリエーションも豊富です。
賃貸物件の場合、壁に穴を開けることができないため、L字金具を家具の内側にネジ止めしたり、突っ張り式のパーツを使って上下で固定するなど、壁を傷つけずに設置する工夫が必要です。特に「ディアウォール」や「ラブリコ」といった製品は、柱を立てて棚やカウンターを支えるための突っ張り式パーツであり、賃貸でも安心して使用できます。さらに、脚部を取り外し可能にしたり、分解しやすい構造にすることで、退去時の原状回復や引っ越しにも対応できます。このように、少しの工夫と手間で、機能的かつスタイリッシュなカウンターを実現できます。
リメイクシートで賃貸キッチンカウンターの天板をDIY。広げる方法は?

ストウデン・イメージ
- 北欧テイストのリメイクシート
- 剥がせるリメイクシートの特徴と選び方
- 耐熱・防水シートを天板に
- ニトリの保護シートで天板を保護
- ニトリの伸縮式キッチンカウンター
北欧テイストのリメイクシート

ストウデン・イメージ
北欧風デザインのリメイクシートは、シンプルかつ洗練された印象を与えるため、インテリアとしても非常に人気があります。特に白やグレー、ナチュラルウッド系のカラーは、明るく開放感のあるキッチン空間を演出するのに最適です。ナチュラルテイストを重視する方には、木目調の明るいブラウンやベージュ系の柄が自然な印象を与え、北欧らしい穏やかな雰囲気を醸し出します。
さらに、リメイクシートは貼るだけで簡単に印象を変えられるため、DIY初心者でも取り組みやすく、短時間で雰囲気を一新できる点が魅力です。例えば、季節の変わり目に合わせて柄や色を変えることで、模様替え気分を楽しむこともできます。春は明るめのウッド調、冬は落ち着いたグレーなど、気分や季節に合わせて張り替えるのもおすすめです。
また、北欧風のリメイクシートは家具や小物との相性もよく、白を基調とした食器や観葉植物などと組み合わせることで、より統一感のあるおしゃれなキッチン空間を作り出すことができます。例えば、Harokkaが提供する「北欧風の点々のコンポジション」シリーズは、シンプルなデザインでありながら空間にアクセントを加えられますよ。
剥がせるリメイクシートの特徴と選び方

楽天・公式
賃貸で使う場合には、剥がせるリメイクシートを選ぶのが最も安心でおすすめです。こうしたタイプのシートは、しっかりと貼れるだけの接着力がありながらも、糊残りが少ないため、退去時に原状回復が求められる場面でも大きな問題になることはありません。特に、賃貸住宅では壁や家具を傷つけないことが重要視されるため、シートの選定は慎重に行う必要があります。
製品を購入する際には、パッケージや商品説明に記載された「再剥離可能」「粘着弱め」「糊残りなし」などのキーワードを確認すると良いでしょう。また、レビューなどを参考に実際の使用感や剥がしやすさを確認することも、失敗を防ぐポイントです。
貼り付ける面の素材や凹凸の有無によっても剥がしやすさが変わるため、目立たない箇所で一度テストしてみるのもおすすめです。楽天市場では、幅60cm×長さ5mの「貼ってはがせる防水リメイクシート」が3,000円未満で販売されており、キッチンや水回りにも安心して使える仕様になっています。
このように、リメイクシート選びを慎重に行うことで、安心してDIYを楽しみつつ、退去時のストレスも最小限に抑えることができます。
キッチン周りの掃除終わってから、ポットを置いてた棚の天板がボロボロになっていたので、リメイクシートを使って補修。
まぁ見た目良くなったから、ヨシとしましょう💦 pic.twitter.com/duuzI2mg70
— 黒猫ヒデ (@86BlackCat) January 22, 2023
耐熱・防水シートを天板に

リアテック・公式
キッチンは水や熱が頻繁に発生する場所のため、前述の通り使用するリメイクシートには耐熱性と防水性が求められます。こうした機能を備えたシートを選ぶことで、見た目の美しさを保ちながら、長期間にわたって快適に使用することができます。特にコンロ周りや調理スペースでは、鍋やフライパンなど高温の調理器具を直接置くこともあるため、シートの耐熱温度がどの程度かを確認することが非常に重要です。
製品のパッケージや説明書には、何度まで耐えられるかが明記されていることが多く、それを参考に選ぶことで安心して使用できます。また、防水性のある素材を使えば、水はねや油汚れなどにも強く、シートの劣化を防ぎやすくなります。さらに、水拭きで簡単に汚れが落とせるタイプを選ぶと、日常の掃除も手間がかからず衛生的です。
例えば、サンゲツの「REATEC(リアテック)」シリーズは、耐熱・防水性能に優れた高品質なリメイクシートとして人気があります。キッチンの天板にも安心して使用できます。また、カインズで販売されている「リフォームシート ダークオーク(23cm×1.8m)」は、耐熱性・防水性ともに備えた木目調デザインで、1,080円(税込)と手頃な価格で購入できます。
このような機能性を重視したリメイクシートは、見た目だけでなく、実用性にも優れているため、忙しい毎日の中でも安心して使い続けられるというメリットがあります。機能とデザインを兼ね備えた製品を選ぶことで、キッチン空間をより快適で魅力的な場所に変えることができます。
ニトリの保護シートで天板を保護

ニトリ・公式
ニトリでは、キッチン天板用の保護シートとして、透明タイプの「シリコーン調理台保護シート」が販売されています。サイズはM(約45.5×65.5cm)とLL(約55×80cm)の2種類があり、価格はMサイズが約1,000円、LLサイズが約1,500円程度と、コストパフォーマンスの高い商品です。
これらの保護シートは、天板の表面を傷や汚れから守るのに非常に効果的であり、特に料理や作業中の水はねや油汚れを防ぐために重宝されています。耐熱温度は約230℃で、熱い鍋やフライパンを直接置いても変形しにくく、キッチンでの使用に最適です。
また、滑りにくい素材でできており、粘着性がないため、糊残りの心配がなく、賃貸物件でも安心して使用できます。透明タイプは既存の天板のデザインを活かしながら保護できるため、目立たずに使えるのが特徴です。
さらに、ニトリでは柄付きや木目調のリメイクシートも販売されており、キッチン全体の雰囲気を変えるアクセントとしても活躍します。これらは貼ってはがせる仕様になっているため、DIY初心者でも扱いやすく、気軽に模様替えを楽しむことができます。
価格も手頃で取り入れやすく、耐水性や耐熱性に優れた商品が多いため、機能性とデザイン性の両方を兼ね備えている点が魅力です。
ニトリの伸縮式キッチンカウンター

ニトリ・公式
収納と作業スペースを両立させたいと考えている方には、ニトリの伸縮式キッチンカウンター(DM02K OP100WW)がとても便利です。このタイプのカウンターは、引き出すことで天板がスライドし、作業スペースを拡張できる構造になっており、必要なときにだけ広げられる柔軟性が魅力です。たとえば、料理中は作業台として広く使い、食事が終わった後は元のサイズに戻してコンパクトに収納するといった使い方が可能です。
収納機能にも優れており、カウンター下には引き出しや棚が付いているため、調理器具やキッチン小物をすっきりと整理できます。限られたスペースでも効率よく収納と作業が両立できる点が特に評価されています。
なお商品は組み立て式であり、工具の使用が必要な場合があります。キャスターは付属していませんが、軽量設計のため移動は比較的スムーズで、模様替えや掃除の際にも扱いやすいのが特徴です。また、引っ越しの際にも分解して持ち運びができるため、長く使い続けられるアイテムとして重宝されています。
総括:賃貸のキッチンカウンター天板を広げる。リメイクシートの活用法
最後に記事のポイントをまとめます。
- 賃貸物件では再剥離タイプのリメイクシートを使うのが安全
- 木目調や北欧風のリメイクシートは雰囲気づくりに効果的
- 貼る前に天板の汚れや油分をしっかり落とすことが基本
- シートはスキージーで中央から外へ貼ると空気が入りにくい
- 奥行きが足りない場合は板材で天板を延長できる
- 折りたたみ式やスライド式の天板は賃貸に便利
- カウンター幅が狭い場合は棚板で物理的に広げられる
- 滑り止めシートを併用すれば傷を防ぎながら安定させられる
- 笠木に板を載せて作業スペースや食事スペースを拡張できる
- 腰壁にL字金具で簡易カウンターをDIYする方法もある
- 天板を延長する場合はリメイクシートで見た目を統一できる
- 耐熱・防水シートを使えばキッチンでも安心して貼れる
- ニトリの保護シートは非粘着タイプで賃貸にも適している
- 収納一体型の伸縮式カウンターなら機能性と省スペース性を両立できる
- 板や突っ張り棒を活用することで原状回復も容易にできる