キッチンカウンターの色を変えたい！DIY塗装で白に変える完全ガイド

キッチンカウンターの色を変えるだけで、キッチン全体の印象は大きく変わります。特に白く塗装することで、明るく清潔感のある空間を演出できるため、多くの人に選ばれています。この記事では、DIY初心者でも実践できる塗装の手順や、使用する塗料のおすすめ、さらに天板の素材ごとの下準備のコツまで詳しく解説します。

賃貸物件にお住まいの方でも安心して取り組めるように、原状回復を考慮したリメイクシートの貼り方や、貼って剥がせるダイノックシートの活用方法もご紹介します。

また、塗装時に仕上がりを左右するマスキングテープの使い方や、塗装後に剥がれやすい箇所の補修をdiyで行うポイント、さらに再塗装でつるつるとした質感を実現する方法についても触れています。

塗装にかかる料金の目安や、コストを抑えるための工夫も紹介しているので、予算を意識しながら作業したい方にも役立つ内容です。キッチンカウンターの色を変えたいと考えているなら、この記事が理想の空間づくりの第一歩となるはずです。

キッチンカウンターの色を変えたい！DIYで白く塗装

天板の素材別に見るDIY塗装のコツ

キッチンカウンターの天板素材によって、塗装の準備作業や使用する塗料の選定方法は大きく異なります。これは、各素材が持つ表面特性や吸水性の違いにより、塗料の密着度や仕上がりに大きな影響を与えるためです。

例えば、木製の天板は塗料を吸収しやすいため、塗装前にはサンドペーパーで表面を段階的に研磨するのが効果的です。最初に#80〜#120番の粗めのサンドペーパーで汚れや古い塗膜を落とし、その後#180〜#240番の細かい番手に切り替えて表面を滑らかに整えると、塗料の定着力が格段に向上します。サンドペーパーは、表面をなめらかに整えるだけでなく、塗料の食いつきを良くする役割も果たします。

一方、人工大理石やステンレスといった非吸収性の素材では、塗料が弾かれてしまうおそれがあります。そのため、塗装前には#120程度のサンドペーパーで軽く目荒らしを行った後、専用のプライマー（たとえば金属や非吸収素材対応の密着剤）を塗布することで、塗料との密着性を高めることが重要です。プライマーを省略すると塗膜が早期に剥がれるリスクがあるため、この工程は欠かせません。

いずれの素材であっても、表面の油分やホコリ、汚れをしっかりと除去することは、塗装の仕上がりを美しく保つための基本中の基本です。中性洗剤やアルコールを含む脱脂剤を使って表面を丁寧に清掃することで、塗料がはじかれたりムラになったりするのを防ぐことができます。

このように、素材に合わせた下地処理と適切な準備を丁寧に行うことが、DIY塗装を成功させるうえで欠かせない工程です。工程を省かず、素材ごとの特性を理解して下準備を進めることで、見た目にも美しく耐久性のある仕上がりを実現できます。

白く塗ることで得られる印象と効果

白く塗装することで、キッチン全体が明るく清潔な印象になります。これは、白という色が持つ特性により光を多く反射し、空間に広がりを与えるためです。特に自然光や照明をうまく取り入れると、白いカウンターは部屋全体の明るさを高める効果があります。

例えば、暗めの木目調カウンターを白に塗り替えた事例では、キッチンが一気に開放的な雰囲気になったという声が多く寄せられています。光を受けた白いカウンターは、他のインテリアとも調和しやすく、清潔感や爽やかさを演出できます。また、白は季節を問わず使いやすい色でもあり、模様替えの際にも汎用性が高いのが特徴です。

一方で白いカウンターは汚れや傷が目立ちやすいというデメリットもあります。特に調理時に飛び散った油やソース、日常の手垢などが視認しやすくなるため、定期的な拭き掃除やメンテナンスが必要です。中性洗剤を使って柔らかい布で優しく拭き取ることで、表面を傷めずに汚れを効果的に除去できます。

また、カウンターの素材によっては洗剤の種類にも注意が必要です。たとえば人工大理石には酸性やアルカリ性の強い洗剤は不向きで、中性洗剤が適しています。これにより、素材を傷めることなく美しい状態を保つことができます。

白く塗装することには見た目のメリットが多い一方で、清掃や手入れといった実用面にも気を配ることで、より長く快適に使い続けることが可能です。

賃貸でカウンターの色を変えたい時の工夫

賃貸住宅では、退去時に原状回復の義務があるため、キッチンカウンターに直接塗装を施すことは原則として避けるべきです。塗装によって天板の素材や色が変化し、修復に手間や費用がかかる可能性があるため、事前に管理会社や大家に確認を取ることが重要です。

そこで、賃貸でもDIYを楽しみたい方には、取り外しが可能なリメイクシートの使用が推奨されます。特に「貼ってはがせる」と明記された製品を選ぶことで、退去時の原状回復が容易になります。例えば、カモ井加工紙の「mt CASA」シリーズや、壁紙屋本舗のリメイクシートなどが該当し、糊残りが少なく賃貸物件でも安心して使用できます。

ただし、リメイクシートの種類や長時間の貼り付けによって剥がした際に粘着剤が残ったり、下地を傷める可能性があるため、使用する前に素材との相性を確認し、テストを行うことが推奨されます。

このとき、マスキングテープを下地として貼り、その上に両面テープを重ねてリメイクシートを貼る方法が効果的です。リメイクシートを剥がす際に下地を傷めるリスクを軽減できます。特に、幅広のマスキングテープを使用することで、接着面積を広く確保し、リメイクシートの安定性を高めることができます。また、塗料や接着剤が周囲に付着するのを防ぐために、必要に応じて養生テープなども併用しましょう。

万が一粘着剤が残ってしまった場合も、市販の接着剤除去剤などを使えば比較的簡単に対応できます。

賃貸であっても素材や道具を選べば、キッチンカウンターの見た目を変えるDIYは十分に楽しめます。アイデアと工夫次第で、原状回復に配慮しながら理想の空間づくりを実現することが可能です。

賃貸物件でのDIYを行う際には、退去時の原状回復義務について理解しておくことが重要です。国土交通省が提供する「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、原状回復の範囲や費用負担の考え方について詳しく解説されています。

剥がれやすい部分の補修とDIY

塗装したキッチンカウンターで最も剥がれやすいのは、角や縁、水がかかりやすい場所といった、使用頻度が高く接触が多い部分です。これらの箇所は塗膜が自然と摩耗しやすく、長時間の使用や清掃の繰り返しにより、塗装が徐々に剥がれてしまう傾向があります。特に水分や洗剤がかかりやすいエリアでは、塗膜の劣化が早く進むため注意が必要です。

このような状態を放置すると見た目が悪くなるだけでなく、下地まで傷みやすくなってしまうおそれがあります。そこで補修の際には、まず再度サンドペーパーで該当箇所の下処理を丁寧に行い、劣化した塗膜や汚れをしっかり取り除きます。その後、適切な塗料を使用して部分的に重ね塗りを行う方法が有効です。

このとき塗料がしっかりと定着するように、下地には前述の通りプライマーを塗布することも忘れてはなりません。プライマーを塗ることで、補修部分と既存の塗装との密着性が高まり、より美しい仕上がりと長期間の耐久性が得られます。

また、補修後には乾燥時間を十分に確保し、完全に乾いてから使用するようにすると塗膜の持ちも向上します。このように、剥がれが気になる箇所には早めに対処し、丁寧な下地処理と重ね塗りを行うことで、カウンターを長持ちさせることが可能です。

再塗装でつるつるに仕上げる方法

再塗装することで、キッチンカウンターの表面をつるつるに仕上げることが可能です。重ね塗りによって塗膜が厚くなり、下地の微細な凹凸が埋まりやすくなります。滑らかで光沢のある仕上がりを目指すなら、下地の処理から最終仕上げまでの工程を丁寧に進めることが重要です。

最初に行うべきは、下塗りです。この段階では、プライマーや下地調整剤を使って表面の密着性を高めます。次に中塗りでは、実際の色を塗る工程に入り、カウンター全体に均一な塗膜を形成していきます。この工程では2度塗りを行うと、より平滑で厚みのある仕上がりになります。

そして最後の仕上げ塗りでは、塗料の色味や質感を最終的に整えるとともに、表面に均一な光沢を持たせる役割を果たします。

さらに最終工程としてウレタンニスやクリア塗装を施すことで、耐水性・耐久性・耐汚性が大幅に向上し、つるつるとした美しい質感を長く保つことができます。特にウレタンニスは耐摩耗性にも優れており、調理中の傷や汚れにも強く、実用性の高い仕上がりとなります。

ウレタンニスには水性と油性、1液型と2液型があり、それぞれ特徴が異なります。水性タイプは臭いが少なく室内作業に適しており、油性タイプは耐久性に優れます。2液型は主剤と硬化剤を混ぜて使用するため取り扱いに注意が必要ですが、最も耐久性に優れています。

市販されている製品の例としては、アサヒペンの「水性2液ウレタンニス」があり、300gセットで約2,500円前後で購入可能です。DIY初心者でも扱いやすく、キッチンや家具の再塗装に適した製品です。

このように、再塗装には美観を回復させるだけでなく、機能性を高める効果もあるため、長く清潔にキッチンを保ちたい方にとって非常に有効な手段といえるでしょう。

My mom🏠DIYシリーズ

ツヤっぽい茶色のキッチン棚を

木を切って貼って
白ペンキで最終仕上げ✨✨

白色のシステムキッチンに
大変身〜‼️

45度カットがんばってました。笑 pic.twitter.com/jR8s2g47GZ

— You Kaneko🌞 (@dancerYOUq) December 20, 2016

キッチンカウンターの色を変えたいなら、DIYで白塗装

リメイクシートの貼り方と注意点

リメイクシートを使えば、カウンターの表面を塗装せずに美しくリメイクすることができ、手軽に雰囲気を一新することが可能です。特に賃貸住宅にお住まいの方や、大がかりな作業を避けたい方にとって非常に便利です。リメイクシートは、貼ってはがせるタイプが多いため、原状回復が求められる環境でも安心して使用できます。

ただしリメイクシートを美しく貼るためには、いくつかのポイントに注意する必要があります。まず、シートを貼る前にカウンター表面の汚れや油分をきれいに拭き取り、乾いた状態にしておくことが基本です。

次に、シートを貼る際は一気に広い面積を貼ろうとせず、端からゆっくりと少しずつ進めていきます。このとき、スキージーや定規などの道具を使って空気を押し出しながら貼ることで、気泡が入りにくくなり、より滑らかで美しい仕上がりになります。

また、剥がれやすい角の部分には工夫が必要です。例えば、ドライヤーでシートを温めてから貼ると、シートが柔らかくなり、素材にフィットしやすくなります。このひと手間を加えることで、角の浮きやめくれを防ぎ、長持ちしやすい施工が実現できます。さらに、カッターを使って端をきれいにカットすることも、見た目を整えるために重要なステップです。

このように、リメイクシートは手軽さと仕上がりの美しさを兼ね備えたアイテムですが、丁寧な下準備と施工の工夫によって、より満足度の高い結果を得ることができます。

ダイノックシートで簡単に模様替え

ダイノックシートは、表面に厚みがあるため、貼っただけで高級感のある見た目に仕上がる点が大きな特徴です。この性質により、既存のカウンターを手軽に模様替えしたい場合や、短時間で印象を変えたいというニーズにもぴったり合います。

また、表面に特殊な加工が施されているため、耐水性や耐摩耗性にも優れており、キッチンのような使用頻度の高い場所でも安心して使えるのが魅力です。

施工が比較的簡単な点も大きなメリットです。シートの貼り直しがある程度可能であるため、位置がずれてしまっても修正がしやすく、DIY初心者でも仕上がりに満足できるケースが多くあります。実際、木目調や大理石風、コンクリート調など、インテリアのスタイルに合わせた豊富なデザインが用意されており、ナチュラル・モダン・シックなど、さまざまなテイストにマッチさせることが可能です。

貼る際のポイントとしては、正確にカットするためにカッターや定規を使用することが大切です。特に端や角の処理は仕上がりに大きく影響するため、慎重に作業を行う必要があります。また、貼る前には貼り付け面をしっかりと清掃し、ホコリや油分を取り除くことで、粘着力を最大限に引き出すことができます。必要に応じて、貼りやすさを高めるためにスキージーなどの道具を併用するのも効果的です。

ただし、ダイノックシートは一般的に貼ってはがせる仕様ではないため、賃貸住宅での使用には注意が必要です。原状回復が求められる環境で使用する場合は、事前に管理会社や大家に確認を取るようにしましょう。

ダイノックシートはその性能やデザインの豊富さから、キッチンカウンターの模様替えにおいて非常に有用な選択肢となります。手間をかけずにプロのような仕上がりを目指せるため、多くのDIY愛好者から高い評価を得ています。

初心者向け塗料のおすすめ紹介

初心者には水性塗料がおすすめです。水性塗料は臭いが少なく、揮発性の有機溶剤を含まないため室内での作業がしやすく、健康への影響も比較的軽減されるからです。また、乾きが早いため、作業時間の短縮につながり、塗り重ねや仕上げの手順もスムーズに進められます。

具体的な商品としては、「ミルクペイント」や「アサヒペンの水性多用途塗料」があります。これらの塗料は伸びが良く、初心者でもムラになりにくいため、きれいに仕上げることができます。さらに、キッチンのような湿気や汚れが気になりやすい場所でも、耐水性や防汚性がある製品が多く、実用性にも優れています。

加えて、最近では特定の素材に対して下塗り不要とされる水性塗料もあります。ただし、素材や塗装面の状態によっては、プライマーの使用が推奨される場合もあるため、製品の説明書をよく確認し、必要に応じて下地処理を行うことが重要です。また、水で道具が洗える点も大きなメリットで、作業後の後片付けが簡単です。

マスキングテープの正しい使い方

マスキングテープを正しく使うことで、塗料のはみ出しを防ぎながら、美しいラインを保つことができます。DIYでの塗装作業では、仕上がりの印象を左右する重要な工程であり、丁寧なマスキング作業は全体の完成度を大きく左右します。特に直線や角の処理をきれいに見せたい場合には、マスキングテープの使い方が非常に重要です。

貼るタイミングは、塗装する直前が最適です。時間が経ちすぎると粘着力が変化してしまうことがあるため、貼ったらすぐに塗装するようにしましょう。塗装後の剥がし方にも注意が必要です。完全に乾く前にゆっくりとテープを剥がすことで、塗膜がテープに引っ張られるのを防ぎ、滑らかなエッジを保つことができます。乾燥しすぎると、塗料の膜ごと剥がれてしまうことがあるため、タイミングを見計らって作業しましょう。

また、マスキングテープの種類も慎重に選ぶことが大切です。粘着力が強すぎるタイプを使用すると、塗装面や下地を傷める原因になるため、適度な粘着力を持つマスキング専用のテープを使用すると安心です。市販品では、3Mの「スコッチ ブルーマスキングテープ」や、カモ井加工紙のマスキングテープなどが人気で、素材にやさしい低粘着タイプも選べます。特に木材や化粧板などの繊細な素材に対しては、低粘着タイプを使うことで、素材を痛めるリスクを減らすことができます。

さらに、細部の仕上がりにこだわるなら、幅の違うテープを使い分けることもおすすめです。狭い隙間や曲面には細幅テープを、広い面には太めのテープを使用することで、無駄なく美しくマスキングできます。また、施工環境の温度や湿度によって粘着性に差が出るため、貼る前にはテープの保管状態にも注意を払いましょう。

このように、マスキング作業を丁寧に行うことで、DIY初心者でもプロのような仕上がりを目指すことができるのです。

塗装の料金相場はどれくらい？

DIYでキッチンカウンターを塗装する場合、必要な材料と道具を揃えることで、費用を比較的低く抑えることが可能です。

塗料には、水性塗料や多用途塗料などがあり、選択する塗料によって価格は異なりますが、一般的に1,000円〜3,000円程度で購入できます。さらに、刷毛やローラー、マスキングテープ、養生シート、サンドペーパーなどの基本的な道具を揃えると、合計で2,000円〜5,000円程度が目安です。これらを含めると、DIYでの塗装費用は総額で3,000円〜8,000円程度となるのが一般的です。

一方で、業者にキッチンカウンターの塗装を依頼する場合、費用は作業の規模や仕上がりのレベル、使う塗料の種類によって大きく異なります。一般的な相場としては、天板のみの部分的な塗装であれば約2万円〜3万円程度が目安です。

全面的な塗装や、耐熱性・防水性・抗菌性などの機能を持つ特殊な塗料を使用する場合は、5万円〜10万円以上になることもあります。既存の塗装をすべて剥がしてからの再塗装を行うような本格的なリフォームになると、さらに費用がかかる傾向にあります。

DIYにはコストを抑えられるメリットがある一方で、時間と手間、仕上がりの精度には個人差が出ます。逆に業者に依頼する場合は、費用がかかるものの、プロの技術と仕上がりの確実性が得られるため、安心感があります。予算と目的、作業にかけられる時間などを考慮して、DIYと業者依頼を上手に使い分けることが、満足のいくリフォームにつながります。

キッチンカウンターの色を変えたいならDIY。白塗装を実現するポイント

最後に記事のポイントをまとめます。