猫がキッチンカウンターに上がってしまう問題に頭を悩ませている飼い主の方は多いのではないでしょうか。猫は高い場所が好きな動物であり、キッチンは飼い主の動きがあるため興味を引きやすい場所でもあります。しかし、火や刃物、水回りなどの危険が多い空間でもあるため、安全に配慮した工夫が必要になります。
本記事では、猫をキッチンに上がらせないための具体的な対策を、100均アイテムを活用した手軽な方法から、カウンターキッチンにぴったりのDIYアイデアまで幅広く紹介します。オープンキッチン対策としてもおしゃれに仕上がる工夫や、見た目を損なわずに使えるパーテーションの設置方法、侵入防止に効果的なカーテンの活用法など、実用的な情報をまとめました。
どれも猫との暮らしを快適にするための工夫であり、無理なく取り入れられるものばかりです。猫の習性に配慮しながら、安全でストレスのない住環境を作るためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
- 猫をキッチンに上がらせないための具体的な行動対策
- 100均グッズや突っ張り棒を活用した賃貸向けのDIY方法
- 見た目を損なわずに対策できるおしゃれなパーテーションやカーテンの活用法
- シンクやカウンター周辺で猫の安全を守る工夫とアイテム選び
キッチンカウンターの猫対策DIY術

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- 猫をキッチンに上がらせない工夫
- 100均グッズで簡単に対策
- オープンキッチンでおしゃれに仕上げるDIY
- カウンターキッチンでできる対策
- 賃貸でも安心な猫用対策
猫をキッチンに上がらせない工夫

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キッチンに猫を上がらせないためには、まず猫の行動パターンを理解することが重要です。猫は高い場所に登ることを好み、また飼い主の行動に興味を示す傾向があります。そのため、キッチンという限られた空間にも関心を持ち、繰り返しチャレンジしてしまうのです。
このような猫の習性を踏まえたうえで、ジャンプの足場となる家具や棚、冷蔵庫の上といった登りやすい場所の見直しが必要です。例えば、椅子や作業台をキッチンに近づけないようにするだけでも、猫のジャンプを抑制できます。
また、家具の配置や高さを調整し、猫の動線上に魅力的な足場を作らないようにすることも大切です。たとえば、連続して登れる棚があれば途中の段を撤去する、滑りやすい素材を取り入れるなど、小さな工夫の積み重ねが大きな効果をもたらします。
猫がキッチンに入れない代わりとして、別の興味を持てる場所を設けるのも効果的です。具体的には、キャットタワーや窓際にくつろげるスペースを設置することで、猫が自然とそちらへ興味を移し、キッチンへの侵入を避けるようになります。猫の本能と好奇心を理解したうえで、無理のない形で行動を誘導することが、ストレスのない対策につながります。
100均グッズで簡単に対策

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コストを抑えつつ猫対策を行いたいと考えている方には、100均グッズの活用が非常におすすめです。近年の100円ショップでは、ペット対策に役立つ商品が豊富に取り揃えられており、特に猫の侵入を防ぐ目的で使えるアイテムも充実しています。たとえば、ワイヤーネットや結束バンド、すべり止めシート、粘着フックといった基本的な道具を組み合わせれば、簡易的なバリケードや柵を手軽に作ることが可能です。
キッチンカウンターの縁にワイヤーネットを立て、結束バンドでしっかりと固定することで、猫がジャンプしてもスムーズに侵入できないようにできます。さらに、すべり止めシートを天板の上に敷いておくと、着地したときの感触が不快となり、自然とキッチンを避けるようになるケースもあります。また、見た目を損ねたくない場合には、ワイヤーネットに布をかける、インテリアに合った色合いを選ぶといった工夫も有効です。
ただし、設置したグッズが倒れたり、猫の体に引っかかったりしないよう、安全性をしっかり確保することが大前提となります。使用前にはパーツの強度や固定方法を確認し、万が一に備えて定期的なチェックを怠らないようにしましょう。
オープンキッチンでおしゃれに仕上げるDIY

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オープンキッチンは見た目が非常に開放的で、家全体の空間を広く見せる効果がありますが、その構造ゆえに猫の侵入が起きやすいという側面があります。キッチンとリビングの間に明確な仕切りがないため、猫が自由に行き来できてしまい、衛生面や安全面に不安を感じる方も少なくありません。
このような環境でも、おしゃれさを損なわずに猫対策を取り入れるには、インテリアとしても映える工夫が必要です。例えば、木製フレームに透明アクリル板をはめ込んだパーテーションを設置すれば、視界を遮らずに空間を仕切ることができます。透明素材を使うことで、開放感はそのままに、猫の侵入を防ぐという目的を果たすことが可能になります。
さらに、パーテーションの素材や色をキッチンの雰囲気に合わせて選べば、DIYであっても見た目の統一感を保つことができます。たとえば、ナチュラル系のインテリアには木目調のパネル、モダンな空間にはブラックフレームといった具合にコーディネートすることで、猫対策が“生活感”を出さずにインテリアの一部として機能します。また、パーテーションを折りたたみ式にすれば、必要なときだけ広げて使うこともでき、利便性も高まります。
オープンキッチン特有のデザイン性と実用性を両立させながら、猫の侵入を防ぐ方法は数多く存在します。工夫次第で見た目と機能のバランスが取れた空間づくりが実現できるでしょう。
カウンターキッチンでできる対策

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カウンターキッチンでは、天板の上に直接猫が乗ってしまうケースが非常に多く、特に食材を扱う場所への侵入は衛生面でも心配の種となります。そのため、猫がその場所を快適と感じないようにする対策が効果的です。
まず、滑りやすい素材を天板に敷くことで、猫が足を踏ん張れずに安定して座れないようにする方法があります。ツルツルした素材やビニールシート、すべり止めの少ない布などを使用すれば、猫は不快感からそこに長く居座ることが少なくなります。
また、登るたびに嫌な音がするようなアイテムを配置するのも有効です。例えば、アルミホイルを敷くと猫が踏んだ瞬間にカサカサという音が鳴り、驚いて逃げることが多いです。これを繰り返すことで、猫はその場所を避けるように学習します。他にも、ザラザラしたマットや突起のあるシートを使うことで、物理的に居心地を悪く感じさせることも可能です。
香りを使った対策も検討できます。猫は特定の香りに敏感で、柑橘系やミントなどを嫌う傾向があります。天板の端にこれらの香りを含むシートやスプレーを使用することで、より効果的に寄せ付けないようにすることもできます。
ただし、猫の性格や好みによって効果の出方に個体差があるため、いくつかの方法を試しながら最適な対策を見つけていくことが重要です。
賃貸でも安心な猫用対策

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賃貸住宅では、壁や床に傷を付けることなく原状回復できることが求められるため、猫対策にも工夫と配慮が欠かせません。特に、固定具を使った本格的な設置が難しい場面では、取り外しが簡単で、跡が残りにくいアイテムの活用が重要です。
こうした制約のある環境で活躍するのが、穴を開けずに使える突っ張り棒や粘着フックなどの賃貸対応グッズです。これらを活用すれば、工具を使わずに設置でき、退去時にすぐ元の状態に戻せるというメリットがあります。
例えば、突っ張り棒と布を組み合わせて、カーテンのような目隠しを作る方法があります。この目隠しは、キッチンとリビングの間に柔らかく区切りを作り、猫の視界と興味を遮る役割を果たします。布の素材やデザインを工夫することで、室内の雰囲気を損なわずにおしゃれに仕上げることもできます。
また、粘着式のフックを使えば、小さなフェンスや軽量のネットも簡単に設置可能です。これにより、スペースを無駄にせず、猫の行動範囲を抑制することができます。突っ張り棒を活用した場合と同様に、構造物を壁や床に固定する必要がないため、現状を損なう心配がありません。
このような方法を組み合わせれば、賃貸住宅でも十分に猫の侵入を防ぐことが可能です。実用性とデザイン性、さらには原状回復のしやすさまでを考慮した工夫を取り入れることが、ストレスの少ない猫との暮らしを実現するポイントとなります。
猫対策を施す際は、住環境への配慮だけでなく猫の行動や安全を適切に管理することも大切です。環境省では、動物の愛護と適切な飼養管理について、飼い主としての責任やマナーをわかりやすく解説しています。猫との暮らしを快適にするための基本知識として、一度目を通しておくと安心です。
(参考:環境省「飼い主の方やこれからペットを飼う方へ」)
カウンターキッチンの猫対策はDIYで

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- 侵入防止のカーテン活用法
- 突っ張り棒を使った侵入防止アイデア
- シンク周りの猫対策ポイント
- パーテーションで対策
- 手軽にできる猫よけ柵のDIY方法
侵入防止のカーテン活用法

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猫のキッチン侵入を防ぐ手段として、カーテンは非常に有効な方法の一つです。特にキッチンカウンター下の開口部は、猫にとって入りやすく、好奇心をかき立てられる場所でもあります。そのようなスペースに布を取り付けて視界を遮ることで、猫が関心を示さないようにすることができます。視界が遮られることで猫の好奇心が薄れ、自然とその場所から離れていく傾向があります。
実際の方法としては、突っ張り棒と厚手の布を使って、簡易的な目隠しカーテンを設置することができます。突っ張り棒を使えば壁に穴を開ける必要がなく、設置も非常に簡単です。また、厚手の布を使うことで、猫が手や頭でめくることを防ぎ、しっかりと遮蔽効果を得られます。さらに、布の素材やデザインを工夫することで、キッチンのインテリアに自然と溶け込むようなおしゃれな仕上がりにもなります。
カーテンの長さを床まで届くように調整すれば、より高い遮断効果が得られます。猫の視界を完全に断つことで、その場所への興味を持たせないようにすることが可能です。もし布が軽すぎる場合には、布の裾におもりを入れたり、二重構造にするなどして補強することで、さらに対策効果を高められます。
カーテンを使った侵入防止策は、見た目を損なわずに猫の行動をコントロールできる優れた方法です。設置が手軽なうえに、費用も比較的抑えられるため、多くの家庭で取り入れやすい実践的な対策と言えるでしょう。
突っ張り棒を使った侵入防止アイデア

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前述の通り突っ張り棒は、キッチンにおける猫対策として非常に便利なアイテムです。壁や床に穴を開けずに設置できるため、原状回復が求められる賃貸でも安心して使えるからです。突っ張り棒は設置や取り外しも手軽で、道具を使わずに扱える点でも優れています。
例えば、ワイヤーネットやアクリルパネルを突っ張り棒にしっかり固定することで、猫の侵入を防ぐための簡易的な柵を作ることができます。このような柵は、キッチンとリビングの間に仕切りを設ける役割を果たし、猫の行動範囲を意図的に制限するのに役立ちます。高さや幅を調整すれば、空間にぴったり合った設置が可能であり、視覚的にも圧迫感を与えにくいのが特徴です。
さらに、ワイヤーネットに布や目隠しカバーをかけることで、猫の視界を遮り、好奇心を抑える効果も得られます。布は取り外し可能なマジックテープで取り付ければ、洗濯や交換も簡単です。また、猫が前足で突いたり体を押しつけたときに突っ張り棒が外れないよう、滑り止めパッドや補助固定具を併用するのも安心です。
ただし、突っ張り棒の耐荷重には限界があるため、重いパネルを使用する場合や横幅が広い場所に設置する際には注意が必要です。強く押すと外れてしまうこともあるため、定期的に固定状態を確認し、安全性を保つよう心がけましょう。
【オープンキッチンの猫侵入防止】
Before 1枚目
After 2.3.4枚目
(4枚目はキッチン側から見たところ)調理中の事故や外出中のイタズラを防止するには柵で覆うのが一番ですね! お客様のお宅に合わせて猫の脱走や侵入対策を考えます。お悩みの方は是非ご相談ください!#キッチンの猫侵入対策 pic.twitter.com/awKpv6wjx1
— LOYD 世田谷区のリフォームスタジオ/猫家具/猫脱走防止/珪藻土/無垢材 (@LOYDreform) November 17, 2023
シンク周りの猫対策ポイント

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シンクは水があり、猫にとって非常に危険な場所となりやすいです。特に、調理中に熱いお湯を使う場合や、刃物・食材の残りかすなどがある場面では、猫にとってのリスクが一層高まります。また、濡れた場所が苦手な猫でも、好奇心からシンクに近づいてしまうケースも少なくありません。
このため、シンク周辺には猫が簡単に入り込めないようにするための物理的なバリアを設けることが重要です。例えば、シンクの前にしっかりとした高さのパネルを立てて、猫の侵入を防ぐことが可能です。パネルの素材としては、アクリルや木材、さらにはワイヤーネットを使用した自作のものなど、インテリアに合わせて選ぶことができます。また、吸盤や粘着フックで固定するタイプであれば、賃貸住宅でも安心して使用できます。
さらに、蛇口部分には専用のカバーやキャップを装着することで、猫が興味を持って登るのを防ぐことができます。特に、蛇口の先端から水滴が落ちている場合は、猫がじゃれてしまうことがあるため、こまめに拭き取ることや止水を徹底することも効果的です。
そして、シンク内に水をためっぱなしにしないことも大切なポイントです。水があると猫の注意を引きやすくなるため、使用後はすぐに排水し、清潔な状態を保つように心がけましょう。場合によっては、使用していないときにシンクカバーを設置して猫の視界から隠すという対策も有効です。
このように、シンク周辺には複数のリスクがあるため、視覚的・物理的・衛生的な側面から多角的に対策を講じることが、猫の安全を守る上で非常に重要です。
パーテーションで対策

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猫の行動を制限する方法として、パーテーションを活用して空間をしっかりと区切るという手段は非常に効果的です。特にキッチンやリビングといった人の出入りが多い場所では、猫が自由に動き回ることで起こるトラブルを未然に防ぐためにも、視覚的・物理的な仕切りを設けることは有効です。
例えば、折りたたみ式の木製パーテーションは、軽量で持ち運びやすく、使いたいときだけ設置できるため非常に便利です。来客時や調理中など、猫を一時的に近づけたくない場面においても柔軟に対応できる点が魅力です。また、使用しないときにはコンパクトに折りたたんで収納できるため、スペースを圧迫しないというメリットもあります。
視線を遮るデザインのパーテーションであれば、猫の好奇心を抑える効果も期待できます。猫は見えないものに対してはあまり執着しなくなる傾向があるため、視界を一部遮るだけでもその場所への関心が薄れる可能性があります。
ただし、選ぶ際には安定性や素材にも注意が必要です。倒れやすい構造のパーテーションは、猫が体をこすりつけたりジャンプした拍子に倒れてしまい、事故につながる危険性があります。そのため、底面が広くしっかり支えられるものや、床に滑り止めが付いているものなど、安全性を重視して選ぶことが重要です。必要に応じて、壁や家具に固定するタイプを選ぶのも一つの方法です。
パーテーションは猫の自由な行動を制限しつつも、インテリアと調和しやすいアイテムです。安全性とデザイン性の両立を意識することで、日常生活に無理なく取り入れられる猫対策が実現します。
手軽にできる猫よけ柵のDIY方法

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猫の侵入を防ぐために、自宅のレイアウトやインテリアに合わせた自作の柵を設置することで、柔軟な対策が可能です。既製品ではサイズが合わなかったり、設置場所に制約があることもありますが、DIYであればそれらの問題を解消できます。
木材やワイヤーネットを使って自立式の柵を作れば、カウンターの前に置くだけで猫の侵入を手軽に防止できます。木材を使うことで塗装や装飾を施し、部屋の雰囲気に合わせたデザインに仕上げることができるのも魅力です。一方ワイヤーネットは通気性に優れ、軽量なので設置や移動も容易です。これらの素材を組み合わせれば、折りたたみ式やL字型といったアレンジも可能となり、より実用的な柵を作ることができます。
DIYであれば、設置スペースにぴったり合ったサイズや形状に調整できるため、狭い通路用のスリムなタイプから、広い空間向けの安定性重視タイプまで、さまざまな仕様に対応可能です。さらに、キャスターを取り付けることで掃除や模様替えの際にも簡単に移動できる利便性の高い構造にすることもできます。
ただし安全性にも十分な配慮が必要です。角が尖っていないか、猫が頭や体を押し込んでも安全な間隔になっているかを必ず確認しましょう。また、猫がかじっても問題ない素材を選ぶなど、健康面にも注意を払うことが大切です。機能性と安全性を兼ね備えたDIY柵を設けることで、安心して猫との暮らしを楽しむことができるでしょう。
キッチンカウンターの猫対策をDIYで行うポイント17選
最後に記事のポイントをまとめます。
- ジャンプの足場になる家具や椅子を遠ざける
- 棚の段を減らす、滑りやすい素材で足場を不安定にする
- キャットタワーや窓辺など、別の興味を引く場所を用意する
- 100均のワイヤーネットで物理的な仕切りを作る
- 結束バンド・粘着フックを使って安定した固定をする
- すべり止めシートで着地時の不快感を与える
- ワイヤーネットに布をかけて視界と興味を遮る
- アクリル板付き木製フレームのパーテーションをDIYする
- 天板にツルツル素材を敷いて安定感をなくす
- アルミホイルなどの音で驚かせて学習させる
- ザラザラマットや突起付きシートで物理的不快感を与える
- 柑橘系やミントなどの香りを使って忌避する
- 突っ張り棒と布でキッチン下部に目隠しカーテンを作る
- 突っ張り棒+アクリル板/ワイヤーネットで簡易柵を作成
- 布の裾におもりを入れるなどしてめくれ防止を施す
- 蛇口にカバーを付けたり水滴を残さないようにする
- DIYの自立式猫よけ柵にキャスターをつけて移動式にする