IKEAのメトードなどのキッチンボードは、人気の組み合わせが豊富でレイアウトの自由度が高い設計です。カップボードをオーダー感覚で決められる柔軟性、ロータイプを含むサイズ展開、ゴミ箱スペースの確保方法、そしてプランニングツールでのシュミレーションや組み立て方法の選択まで、検討すべき要素は思った以上に多岐へ広がります。
ここでは客観的なデータと公式情報をもとに、後悔を防ぐためのおすすめ手順と注意点を丁寧に整理しました。
- IKEAキッチンボードの代表的な組み合わせと特徴を理解できる
- 設計段階で押さえるべきスペース配分と収納計画のポイントが把握できる
- DIYとサービス利用の違い・費用感・判断基準を比較できる
- 後悔を避けるためのチェックリストと具体的対策を入手できる
IKEAのキッチンボードは組み合わせが自由?

ストウデン・イメージ
- 人気の組み合わせパターン
- メトードで広がる拡張性
- キッチンキャビネットの選び方
- キッチンカウンターの配置術
- ゴミ箱スペースを確保する設計
- ロータイプを採用するときの注意点
人気の組み合わせパターン

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IKEAでは、背面収納の代表的な5タイプ(ハイキャビネット3種:幅40・60・80cm/カウンター収納2種:幅120・180cm)を「人気のコンビネーション」として紹介しています。初めてプランニングする人にとって基準になりやすく、可動棚の枚数やオープンスペース、炊飯器用スライド棚・電子レンジ置き場の有無など、仕様差も明確です。家電の大きさやゴミ箱の容量といった実生活の条件に合わせやすい構成と言えるでしょう。
寸法について補足すると、ハイキャビネット3種はいずれも高さ約208cm・奥行43.5cmで共通です。一方、カウンター収納は上下段で寸法が分かれ、上段は高さ80cm・奥行40cm、下段は高さ91〜92cm・奥行43.5cmとなっています。これらの標準パターンを土台に「不足分だけ足す」進め方にすると、パーツ選びが膨らみ過ぎる事態を避けやすいですね。
違いを表で整理すると判断軸がはっきりします。収納量や家電レイアウト、予算感など優先順位を決めてからベースを選ぶと、その後のカスタマイズがスムーズになります。
タイプ | 主なサイズ(幅×高×奥行) | 特徴 | 棚板・付属品 |
---|---|---|---|
ハイキャビネット40cm | 40×208×43.5cm | 省スペースで収納量を確保しやすい細身モデル | 可動棚7枚 |
ハイキャビネット60cm | 60×208×43.5cm | 引き出し式シェルフとオープンスペースで家電配置が容易 | 可動棚3枚 |
ハイキャビネット80cm | 80×208×43.5cm | 家電をゆったり置けるワイド開口、調理家電が多い家庭向け | 可動棚3枚 |
カウンター収納120cm | 上段120×80×40cm / 下段120×91×43.5cm | 深浅引き出しで分類収納がしやすいスタンダード構成 | 上段可動棚4枚 |
カウンター収納180cm | 上段180×80×40cm / 下段180×92×43.5cm | 炊飯器用スライド棚とゴミ箱スペースを一体設計 | 構成により可動棚あり |
既存の人気パターンを叩き台にし、足りない要素だけを追加すると迷走しにくくなります。価格や納期、工事料金は電話注文や店舗スタッフで確認でき、比較材料を集めやすい点もメリットです。
メトードで広がる拡張性

IKEA・公式
METOD(メトード)シリーズはフレーム寸法・穴ピッチ・奥行をモジュール化しており、キャビネット同士を隙間なく連結できるのが大きな特徴です。扉デザインや取っ手、内部アクセサリーを後から付け替えられる構造のため、模様替えや家族構成の変化に合わせて段階的にアップグレードしやすい仕組みになっています。IKEA公式は「思い通りにデザインできるキッチン」と表現し、国内販売分には最大25年保証(材料・製造上の欠陥が対象)を明示しています。
MAXIMERA(マキシメーラ)引き出しはフルエクステンションレールを採用しており、奥まで引き出せるうえ、内蔵ダンパーによりゆっくり静かに閉まります。収納物が一目で確認でき、指挟み事故を抑えられる点が利点です。またUTRUSTA(ウートルスタ)シリーズでは、引き出し式シェルフやコーナーキャビネット用カルーセルなど、後付けしやすいアクセサリーが数多く展開されています。こうしたパーツを少しずつ追加することで、使い勝手を段階的に向上させることが可能です。
設置方法にも注意が必要です。IKEAでは、壁に寄せる場合はサスペンションレールを下地にビス留めし、アイランドとして使う場合は床面に固定するよう推奨されています。ビスの長さやアンカーの種類は壁材・床材に合わせて選ぶよう指示されており、石膏ボード壁では下地補強が不可欠です。DIYで施工する場合は、ガイドを熟読し、下地探し・水平調整・扉の建付け調整を確実に行いましょう。
アクセサリー追加は小さな投資で大きな効果を狙える領域です。引き出し用マットや鍋ぶたオーガナイザーなど数百円で購入できるパーツも多いので、まずは内部整理グッズから取り入れると費用対効果が高いですよ。
キッチンキャビネットの選び方

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キャビネット選定でつまずく典型例は、収納物の量と取り出す頻度を把握しないまま寸法を決めてしまうケースです。まず、調理家電・保存容器・日用品(ラップ類、保存袋など)をリスト化し、出し入れ頻度に応じて置き場の高さを振り分けましょう。軽くて使用頻度が低い物は上段、重い鍋や米びつは腰高より下へ――この原則を徹底すると、日々の動作がぐっと楽になります。
ワークトップ高さは人間工学の観点でも要チェックです。JIS S 2029「台所設備」では作業面高さを 650 mm〜950 mm の 50 mm刻みで規定しており、国内メーカーはその中から80・85・90・95 cmを主流サイズとして採用しています。身長÷2+5 cmという経験則も広く紹介されていますが、最終的には普段の姿勢や靴底厚を含めて現地で微調整すると実用的です。
通路幅も重要なパラメータです。背面収納とカウンターの距離が狭すぎると、扉や引き出しを開けた瞬間に行き来できなくなります。多くの住宅設備メーカーは一人作業なら 80〜90 cm、複数人がすれ違うなら100〜120 cm程度を推奨しており、これを下回ると動線が渋滞しやすくなります。
収納量だけを理由にキャビネットを増やすと、扉開閉スペースや通路幅が圧迫されがちです。まず動線と安全性を優先し、収納力不足は後付けアクセサリーで補う――この発想が失敗を減らします。
キッチンカウンターの配置術

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背面収納とカウンターの配置は動線の短縮・視線の抜け・家電と配膳動作の干渉回避の3点を軸に考えます。背面収納を並行に置く「I型+背面」のレイアウトは移動距離が短く、引き出しや扉の開閉を考慮して通路幅80〜100 cmを確保すると二人作業でも窮屈になりにくいです。アイランド型は回遊性が優れますが背面との距離が開くため、使用頻度の高い道具をカウンター下に寄せるなど工夫が必要です。
加えて、蒸気・熱を発生させる家電(炊飯器、ポット、オーブンレンジ)の配置とコンセント位置は同時検討が必須です。スライド棚やオープンスペースで放熱経路を確保し、ダイニング側への配膳動線も踏まえて高さと位置を調整すると、日常の「出す・しまう・運ぶ」のストレスが大幅に減ります。
代表的な配置とメリット・注意点
配置タイプ | 概要 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|
I型+背面収納 | 調理カウンターと背面収納を平行配置 | 移動が短距離/配膳・片付けがワンステップ | 通路幅不足で開閉が干渉しやすい |
アイランド+背面収納 | 島型カウンター+壁面収納 | 回遊性が高い/複数人作業に向く | 動線が長め/コンセント計画が複雑 |
L型+背面収納 | L字カウンター+別壁面収納 | 角を活用/ゾーニングしやすい | コーナー死角対策が必要/動線が複雑化 |
壁面一列型 | カウンターと収納を一列に集約 | 省スペース/見た目がスッキリ | 収納量に限り/家電同時使用に不便 |
ワークトップ素材選びはメンテナンス性と質感のバランスが鍵です。ラミネートは手入れが簡単、木質系は温かみがある反面こまめなケアが必要、ステンレスは耐久性に優れ清掃もしやすい一方で傷が目立ちやすい――といった特徴を押さえておきましょう。
吊戸棚やウォールシェルフを増やし過ぎると視線が遮られて圧迫感が増します。開放感を重視する場合は、ガラス扉やオープンシェルフを組み合わせ、軽やかな印象に仕上げてください。
IKEAのキッチンボード(メトード/METOD)やっぱりめっちゃ可愛い!ぶっちゃけシステムキッチンと一緒のメーカーでキッチンボード入れたほうが安かったんだけど、ここはこだわってほんと良かった!!はぁぁ、可愛い… pic.twitter.com/SutgkqGfmv
— Coco T (@Coco_tp) July 12, 2021
ゴミ箱スペースを確保する設計

IKEA・公式
ゴミ箱は最初に「容量・個数・取り出しやすさ」を決めておくと後悔が少なくなります。たとえば45 Lペールを3個並べる場合、ペールの幅が1個あたり約27〜28 cmなので、並列設置には少なくとも85〜90 cm程度の内寸が必要です。引き出し式ワゴンを採用すると臭気を抑えやすく見た目も整いますが、開閉スペースやレール耐荷重を事前に確認しましょう。
METODのカウンター収納180 cmタイプは、炊飯器用スライド棚とゴミ箱スペースが一体設計されているため、分別ゴミ箱の置き場を確保しやすいモデルケースです。自治体の分別ルール(生ごみ・プラ・缶・ビン・紙など)をリストアップし、優先度に合わせて容量を割り振ると運用が安定します。
計画の手順例
- 分別種類と容量を週当たり排出量から逆算
- 設置方式(引き出し内・オープンスペース・独立ワゴン)を選択
- 蓋高さ・ペダル出幅・臭気対策を確認
- 丸洗いしやすい素材や角の少ない形状を選ぶ
ゴミ箱は将来買い替える前提で、幅と高さに余裕を持たせたクリアランスを確保しましょう。蓋の跳ね上げ角度やペダル可動範囲まで加味すると、開閉時のストレスが激減します。
ロータイプを採用するときの注意点

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ロータイプ(低めのカウンターや下台のみの構成)は、視線が抜けて空間が広く見えるのが大きな魅力です。しかし、収納量の減少・天板に物が溢れやすい・ホコリが溜まりやすいといった課題も抱えやすい点は見逃せません。そこで、選ぶ際には下記の3つを意識してバランスを取ります。
第一に、内部収納の最適化です。引き出し内部に仕切りやスタッキングボックスを導入すれば、同じ容量でも分類精度が上がり、結果として出し入れ回数が減ります。
第二に、縦方向の補完策です。ウォールシェルフや有孔ボードで「見せる収納」を作れば、ロータイプでも必要量をカバーできます。
第三に、家電の配置バランスです。電子レンジや炊飯器など蒸気や熱を出す家電は、ロータイプ天板上に置くと水蒸気で壁や天板が傷む恐れがあります。背面ハイキャビネットや専用スライド棚を活用し、蒸気の逃げ道を確保しましょう。
ロータイプと相性の良い工夫
- 背の低いゴミ箱や浅型ボックスを組み合わせ、視界を遮らない
- ワゴンやキャスター付き収納を併用し、可動で柔軟性を持たせる
- 照明計画で手元明るさを確保し、低い家具でも作業性を落とさない
ロータイプは子どもが手を伸ばしやすい高さでもあります。包丁や洗剤など危険物は鍵付き引き出しにする、あるいは高所へ移すなどの安全対策を忘れないでください。
IKEAのキッチンボードを組み合わせる手順と選び方

IKEA・公式
- カップボードをオーダーもできるのか
- プランニングツールでシュミレーション
- 組み立てはサービスを活用?DIY?
- キッチンボードで後悔しないために
- IKEA製キッチンボードの組み合わせについて総括
カップボードをオーダーもできるのか

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IKEAのカップボードは、工場で完全新規製作するフルオーダー方式ではありません。ただし規格パーツを自在に組み替えられるため、半オーダー感覚でレイアウトやデザインを決められます。公式ページでは「人気の5コンビネーション(幅40 cm・60 cm・80 cmのハイキャビネット/幅120 cm・180 cmのカウンター収納)を電話注文でも購入可」と案内しつつ、ストアやオンラインのプランニングサービスを通じて、フレーム寸法・扉・取っ手・脚・ワークトップを自由に差し替えられると案内しています。
扉バリエーションはVALLSTENAホワイト、ASKERSUNDライトアッシュ調、BODBYNオフホワイトなど20種以上あり、1枚あたり約2,000円〜1万円台後半まで幅広い価格帯です。扉を変えるだけで印象が大きく変わるため、壁紙やダイニング家具のテイストと合わせて調整しやすい点が魅力でしょう。フレーム幅も15 cmから80 cmまで細かい刻みの用意があるため、間口寸法に無駄なくフィットさせやすくなっています。
オーダーの流れは4ステップに整理されています。
- 測量・事前チェック:搬入経路、壁下地、梁、配管位置を確認(有料測量サービスあり)
- プランニング:3Dプランナーまたは店頭端末で配置と見積りを作成
- 注文・支払い:電話・店舗・オンラインいずれかで確定
- 施工:DIYまたはIKEA認定パートナーが組立・固定を実施
IKEAは最大25年保証(材料・製造上の欠陥が対象)を付帯していますが、適用には正確な組立と壁・床固定が前提です。DIYの場合はインストールガイドを熟読し、必要に応じて部分的に専門業者へ委託する選択肢を検討してください。
人気コンビネーションには取っ手・脚・ノブが含まれているケースもありますが、色や素材を変更すると差額が発生します。必ず見積書の明細で同梱品と追加料金を確認しましょう。
プランニングツールでシュミレーション

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IKEAオンラインプランナーは、部屋の寸法や窓・ドア位置を入力し、METODフレームや扉をドラッグ&ドロップで配置できる無料ツールです。3D視点と平面図をワンクリックで切替でき、扉の開閉や家電干渉をアニメーションで確認しながら、寸法付きPDFとパーツリストを出力できるためコスト管理にも便利です。
失敗を減らすコツは、現物サイズに合わせたダミー家具を登録すること。たとえばゴミ箱45 L、電子レンジW50×D42×H30 cm、炊飯器W25×D30×H22 cmなどを仮置きすれば、放熱スペースや引き出し干渉の見落としを防げます。さらにIKEAはARアプリ「IKEA Kreativ」を海外向けにリリースしており、日本国内でも2025年時点でベータ版が一部ユーザーに提供開始。スマートフォンで撮影した室内写真に3Dモデルを合成でき、色味やボリューム感を実寸に近い状態で確認しやすくなっています(正式配信状況はIKEA公式アプリ情報を要確認)。
失敗を減らすシュミレーションフロー
- 部屋の実寸(幅・奥行・天井高)+梁・窓・コンセントの位置を入力
- 家電・ゴミ箱・ストック品をダミー家具として登録し干渉チェック
- 3Dビューで扉開閉・引き出しスライドをアニメーション確認
- パーツリストPDFを出力し、漏れ・重複・概算費用をダブルチェック
- ARアプリで色味・圧迫感・照明の当たり具合を実空間に重ねて評価
ツール上で収まっていても、実際には搬入経路で躓く事例が多発しています。梱包サイズはフレーム寸法より数センチ大きく、階段やエレベーターの曲がり角で回らないケースも。必ず搬入クリアランスを測りましょう。
組み立てはサービスを活用?DIY?

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組立方法はDIYとIKEA組立サービスの二択ですが、判断基準は費用だけではありません。日本工業規格(JIS)は家具転倒防止の性能試験基準を定めており、壁固定または床固定を行うことで耐震性を高めるよう推奨しています。METODは重量物を高所に配置するシステムのため、サスペンションレール+適切なアンカーが欠かせません。
DIYの利点はコストを抑えやすく日程調整も自由な点です。首都圏の公開価格例では、カウンター下台5点規模で約20,000円、ハイキャビネットを含む大型構成で40,000円超がサービス料金の目安ですが、これは商品点数・搬入階数で変動します。工具や作業時間に余裕があるならDIYは魅力的ですが、水平・垂直調整、下地探し、扉建付けなど技術的ハードルは高めです。
一方、組立サービスは短時間で施工し、作業範囲に保証が付くのがメリット。壁材に適したアンカー選定やビス長さも任せられます。ただし、日程が業者主導になりやすく、コストも点数比例で上昇する点がデメリットです。
評価項目 | DIY | 組立サービス |
---|---|---|
初期費用 | 工具投資含めても抑えやすい | 施工点数に応じて上昇 |
時間 | 慣れないと1〜2日 | 半日〜1日で完了 |
仕上がり精度 | 経験・工具性能に依存 | プロ基準で安定 |
保証対応 | 自己責任 | 作業範囲が保証対象 |
安全性 | 重量物・電動工具の取り扱いに注意 | 確立された手順で実施 |
壁や床に下地がない石膏ボードの場合は、補強工事または組立サービスへの部分委託を推奨します。安全第一で転倒防止を確実に行いましょう。
キッチンボードで後悔しないために

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後悔を防ぐうえで最も効果的なのは、設計・購入・施工という3段階それぞれで「抜け漏れチェックリスト」を活用することです。たとえば LIXIL が実施した住まいモニターアンケートなど複数の調査結果では、キッチンリフォームの不満点として「収納不足」「コンセント不足」「動線の悪さ」が上位に挙げられています。つまり、図面や見積り段階でこれら 3 項目を重点管理できれば、大半の後悔は未然に防げるというわけです。
(参考:リクシル「キッチン収納満足度、半数以上が「不満」と回答」)
収納不足の回避策は「現状の物量+将来増」をリストアップし、カテゴリ別に必要寸法を割り当てること。動線の悪さは立体動作(しゃがむ・伸びる・持ち上げる)まで含めて 3D シミュレーションで扉や引き出しの開閉を確認すると具体化できます。コンセント不足は、同時に使う家電台数とブレーカー容量を先に洗い出し、カウンター背面・ハイキャビネット内部・アイランド側面などに追加コンセントを仕込む設計が効果的です。
チェックリスト例(抜粋)
-
- 扉・引き出しと立ち位置の干渉有無(3Dシミュレーションで確認)
- 家電サイズ+放熱クリアランス(左右背面 5 cm以上目安)
- ゴミ箱容量とペダル・蓋の開閉スペース
- 配管・配線経路とメンテナンスハッチ確保
- 梁・柱・ダクト・換気扇位置と吊戸棚干渉チェック
- コンセント数・位置とブレーカー容量(余裕 20 %が目安)
- 将来扉交換時の在庫状況確認(人気色は廃番リスクに注意)
後付けで電源を増やすと壁開口や露出モール処理が必要になり、工事費が跳ね上がりがちです。キッチンは水まわりで漏電リスクも高いため、初期設計で「余分に 1〜2 口」確保しておくと安心です。
IKEA製キッチンボードの組み合わせについて総括
最後に記事のポイントをまとめます。
- メトードはモジュール規格が統一され、後からでもデザイン変更しやすい
- まず人気の5コンビネーションを基準にカスタマイズ幅を決める
- キッチンキャビネットは収納物の量と出し入れ頻度で高さと位置を計画
- キッチンカウンターとの動線設計が作業効率とストレスを左右する
- ゴミ箱は容量・数を先に決め、開閉クリアランスを含めスペースを確保する
- ロータイプは開放感の代わりに収納量が減る点を理解して補完策を用意する
- カップボードは規格パーツを組み替える半オーダー感覚でデザイン可能
- プランニングツールとAR表示で抜け漏れ・圧迫感を事前チェックする
- DIY組立はコスト節約に有効だが、時間・精度・工具準備に注意が必要
- 組立サービスは短時間施工と作業保証、安全面の安心感が大きなメリット
- 後悔防止には収納量・動線・家電サイズ・予算を事前にリスト化して確認
- アクセサリーを後付けすれば、段階的に使い勝手を向上させられる
- 壁固定・床固定の条件と下地補強の要否は必ず施工前にチェックする
- ワークトップ素材の選択で見た目とメンテナンス負担が大きく変わる
- 搬入経路まで含めた総合的な優先順位整理が高い満足度への近道