IKEAのカップボードは本当に後悔する？オーダーや実例から徹底検証

キッチンの収納をスタイリッシュかつ機能的に整えたいと考えたとき、多くの人が注目するのがIKEAのキッチンボードやカップボードです。人気の理由は、見た目の美しさと価格のバランスにあり、オーダーできる自由度の高さも魅力です。特に「メトード」シリーズは、扉や取っ手、収納内部まで好みに合わせてカスタマイズ可能で、具体的な金額の見積もりやシミュレーションも公式サイト上で簡単に行えます。

一方で、選び方を間違えると「壊れやすい」といった口コミや、後悔するケースも見られるため、導入前の情報収集は欠かせません。グレーカラーやステンレス素材の天板といった人気のデザイン傾向、賃貸住宅での設置の可否、奥行きや取り付け方法まで、検討すべきポイントはさまざまです。この記事では、実際のオーダー実例やリアルな使用感を交えながら、IKEAのカップボードに関するデメリットも含めて丁寧に解説していきます。

IKEAのカップボードで後悔？オーダー品や実例

人気のキッチンボード、カップボード

人気の理由は、デザイン性とコストパフォーマンスのバランスにあります。IKEAのカップボードは、見た目の美しさだけでなく、価格帯が手頃であることも、高く評価される理由のひとつです。特に、シンプルで洗練された外観と、自由に選べる豊富なカラーバリエーションは、多くの人にとって大きな魅力となっています。

例えば、ホワイトやグレーを基調としたカップボードは、北欧風やナチュラルテイスト、さらにはモダンなインテリアにも自然に馴染むため、幅広いスタイルに対応できる柔軟さがあります。こうした色合いは部屋全体の雰囲気に調和し、空間をより落ち着いた印象に導いてくれるでしょう。実際、IKEAの「メトード」シリーズでは、ホワイト（VOXTORP ボックストルプ）や明るい木目調（ASKERSUND アスケルスンド）といった色味の扉が定番として用意されており、多くのコーディネートに活用されています。

またIKEAでは扉の素材や仕上げ、取っ手のデザインなども好みに応じて細かく選べるため、自分だけのオリジナルスタイルを簡単に実現できます。たとえば、マット仕上げの扉に真鍮風の取っ手を合わせるといった組み合わせも可能です。実際に、真鍮風の取っ手として「ENERYDA（エネリーダ）」シリーズなどが販売されており、クラシックからモダンまで幅広いスタイルに対応しています。こうした柔軟なカスタマイズ性も、IKEAカップボードが人気を集める大きな理由のひとつです。

オーダーできる？価格は？

IKEAのカップボードは、パーツを自由に組み合わせて構成するモジュール形式で提供されており、自分の好みに合わせて柔軟にカスタマイズできる点が大きな魅力です。このスタイルでは、基本となるキャビネットのサイズや形状に加えて、扉の材質、取っ手のデザイン、内部の収納アクセサリなどを組み合わせることで、機能性や見た目を自分仕様に仕上げることが可能です。そのため、基本価格だけでなく、選ぶパーツや素材によって最終的な金額が大きく変動します。

例えば、扉の材質には、ガラス扉（VOXTORP ボックストルプ）、マット仕上げ（KUNGSBACKA クングスバッカ）、木目調（ASKERSUND アスケルスンド）など複数のバリエーションがあります。これにより、キッチンの雰囲気やインテリアに合わせて選ぶことができ、空間全体の印象を左右する大きな要素となります。

また、収納内部の構成としては、引き出しを追加したり（MAXIMERA マキシメーラ）、スライド式の棚（UTRUSTA ウートルスタ）を組み合わせたりすることで、利便性を高めることができます。ただし、これらのパーツはそれぞれ追加料金が発生するため、構成次第で価格が上昇する点には注意が必要です。

さらに、取っ手は「ENERYDA（エネリーダ）」シリーズなどの金属製にするか、VOXTORPのように一体型のグリップ付きにするかなど、ディテールにも選択肢があり、それぞれ異なる価格設定となっています。

これらの要素を踏まえると、当初想定していた予算よりも高くなる可能性もあります。しかし、あらかじめ機能やデザインの優先順位を整理しておけば、予算内で満足度の高い構成に仕上げることも十分可能です。購入前にIKEA公式の「キッチンプランナー」などを活用してシミュレーションを行い、価格変動の要因を把握しておくことをおすすめします。

メトードシリーズの金額見積もり

IKEAの「メトード」シリーズは、自由度の高さと手頃な価格設定が多くのユーザーに支持されている理由です。このシリーズでは、キッチンのスペースや使い方に応じて、細かく構成を変えることができ、ライフスタイルに合わせた収納が可能になります。標準の構成では、ベースキャビネットやウォールキャビネット、引き出し、扉などが含まれており、これらの組み合わせによって見積もり額は大きく異なってきます。

見積もりを出す際に特に影響を与えるのは、キャビネットの数やそのサイズ、内部の収納スタイルです。たとえば、奥行きのあるキャビネットを選んだり、追加の棚や引き出しを取り入れたりすると、その分コストは上昇します。さらに、キャビネットの高さや扉の仕様（開き戸か引き出しか）、素材のグレードも金額を左右する大きな要素です。

また、カウンター部分や天板の素材も金額に大きく関係します。たとえば、IKEAで提供されているSÄLJAN（セルヤン）やEKBACKEN（エクバッケン）といったラミネート天板は価格が比較的抑えられており、シンプルでありながら使い勝手の良い選択肢として人気があります。一方で、木材や人工大理石風の素材など、より高価格帯のオプションを選ぶと、全体のコストは上昇します。ただし、これらの天板は耐久性や質感、見た目の上質さが向上するというメリットもあります。

こうした選択肢の中で、必要最低限の収納に絞った構成であれば、10万円未満での導入も現実的です。しかし、引き出しを追加したり、天板や取っ手にこだわったりと、オプションを数多く取り入れた場合は、20万円を超えることも珍しくありません。希望の仕様を明確にし、優先順位を整理したうえで見積もりを行うことが、納得のいく仕上がりにつながるでしょう。

シミュレーションで見る値段の差

IKEA公式サイトには、誰でも無料で使えるオンラインのキッチンプランナーが用意されています。このツールを活用することで、キッチンのレイアウトやサイズ、カラー、パーツの組み合わせなどを視覚的に確認しながら、見積もり価格の概算を把握できます。パーツを選ぶとその価格が表示に反映されるため、選択内容による費用の変動を確認しながらプランニングが可能です。

操作は比較的シンプルで、ドラッグ＆ドロップでキャビネットや家電の配置をシミュレーションできるため、初めてでも取り組みやすい仕様となっています。たとえば、同じ幅や高さのカップボードでも、引き出しを増やす構成にした場合と、棚のみでシンプルに仕上げた場合とでは、価格に大きな差が出ることがあります。このように、選ぶパーツや内部の構成によって、予算に与える影響を具体的に把握できるのが、このシミュレーターの大きな利点です。

また、配置だけでなくカラーコーディネートのバランスや、空間の使い勝手なども確認できるため、完成後のイメージがつかみやすくなります。予算に合わせた最適な組み合わせを見つけるうえでも、非常に有効なツールといえるでしょう。

壊れやすいとの口コミの真相

一部の口コミでは「壊れやすい」との声が見受けられますが、その評価には使用環境や日々の取り扱い方法が大きく関係しています。IKEAのカップボードは「METOD（メトード）」シリーズをはじめ、構造的にはしっかりとした設計がされており、公式には5年〜25年の長期保証が用意されています。

とはいえ、過度な負荷や乱暴な扱いが続くことで耐久性に影響が出る可能性があるのは事実です。特に、MDF素材の扉が水分などで膨張してしまうといった事例や、ヒンジの緩み、スライドレールの消耗による不具合といった声が一部にあるのも事実です。

たとえば重い調理器具や食器を無理に詰め込んだり、引き出しや扉を勢いよく開け閉めすることで、スライドレールや蝶番に大きな負荷がかかり、早期のトラブルにつながるケースがあります。特に引き出しを頻繁に使う方や、重い鍋などを収納する方は、こうした点に注意が必要です。

一方で、丁寧に扱い定期的にネジの緩みをチェックするなど、簡単なメンテナンスを行っている利用者からは「長く使えている」「10年以上問題なし」といった声も多数見受けられます。つまり、耐久性については製品そのものの品質に加え、使用者の取り扱い方や配慮にも左右される側面が大きいといえるでしょう。

オーダー品のデメリットは

オーダー品のデメリットとしてまず挙げられるのは、納品までにある程度の時間がかかる点です。既製品に比べてパーツの選択や組み合わせに時間がかかるため、注文から設置までに2～4週間程度かかることが一般的で、注文の混雑時期や配送地域によっては1カ月以上要するケースもあります。急いでキッチンを整えたい方には、あらかじめスケジュールを十分に見積もっておく必要があります。

さらに、IKEAのオーダーカップボードはサイズやカラー、扉の種類、取っ手のデザインなど、カスタマイズの自由度が高いことが魅力ですが、その分、組み合わせの選択を誤ると使いにくくなる恐れもあります。特に全体のバランスを考慮せずに収納力だけを重視してしまうと、扉の開閉に必要なスペースが不足する、動線が取りにくくなるといった問題が発生しやすくなります。

IKEAの設計支援を利用せずに自己判断でプランを決定した事例では、上下に大容量の収納を設けた結果、開閉スペースが狭まり、キッチン作業時に体の移動がしにくくなったというケースも報告されています。このような事態を避けるには、見た目や収納力だけでなく、日々の使い勝手を重視したプランニングが欠かせません。

IKEAのオーダーカップボードで後悔しない実例

グレーカラーが人気の理由

グレーカラーのカップボードは、汚れが目立ちにくいという実用面での利点と、高級感のあるスタイリッシュな印象を同時に持ち合わせている点が特徴です。特に、グレーの中でもマットな質感を持つタイプは、光の反射が少なく落ち着いた雰囲気を演出できるため、モダンで洗練された空間づくりにぴったりです。IKEAの「VOXTORP（ボックストルプ）」や「AXSTAD（アクスタード）」など、マット仕上げのグレーカラー扉が実際に展開されており、表面の質感にも定評があります。

さらに、グレーカラーは他の家具や内装材と合わせやすいというメリットもあります。木目調のフローリングとの相性が良く、自然素材の温かみを引き立てながら全体の調和を保つことが可能です。また、ホワイト系の壁やブラック系の家電とのコントラストも美しく、シンプルな中にも上質さを感じさせるキッチンに仕上げられます。IKEAの公式サイトでも、グレーキッチンは幅広いインテリアスタイルに対応できる色として紹介されており、多彩なコーディネート例が掲載されています。

そのため、完全に無難な色ではなく、ほどよく個性を出したいという方にとって非常に人気があります。落ち着いたトーンでありながら、印象的な雰囲気を作りたいというニーズにも応えられるため、IKEAのオンラインギャラリーや利用者の事例でも、グレーカラーを第一候補にする傾向が増えているのが見て取れます。

ステンレス素材のメリット

ステンレス製の天板や取手は、清掃のしやすさと耐久性の両面で優れているため、多くのキッチンで採用されています。表面が滑らかで凹凸が少ないため、汚れがついても布巾やスポンジでさっと拭き取るだけで清潔な状態を保てるのが特徴です。とくに、油はねや水濡れが日常的に発生するキッチン環境においては、この手入れのしやすさが非常に大きなメリットになります。

また、ステンレスは耐水性と耐腐食性にも優れており、サビにくい素材として知られています。そのため、長期間にわたって美しい外観を維持でき、使用にともなう劣化が目立ちにくい点も魅力です。たとえば、IKEAの「VÄRSTA（ヴェールスタ）」は、METODシリーズのキャビネットと組み合わせて使用できる、ステンレススチール仕上げの扉や天板などのパーツ群です。

このVÄRSTAシリーズは、ステンレス素材で統一感のあるキッチン空間を演出できるのが特徴で、プロ仕様の雰囲気を持ちながらも家庭向けの実用性を備えています。汚れに強く、拭き掃除が簡単で、インダストリアルやミニマルなインテリアとも調和します。さらに、熱や水に対する耐性が高いため、頻繁に調理を行う家庭でも安心して使うことができます。

IKEA公式サイトでは、VÄRSTAの活用例を紹介した専用ページもあり、METODシリーズとの組み合わせによるデザイン提案や使い方のヒントが掲載されています。ステンレス素材で統一されたスタイルを取り入れたい方にとって、VÄRSTAは非常に魅力的なオプションといえるでしょう。

賃貸でも使えるカップボード活用

賃貸住宅でもIKEAのカップボードは十分に活躍します。特に、一部の床置きタイプは、壁に大きな加工を施さずに設置することが可能なため、原状回復のリスクを抑えやすいという点で、賃貸物件でも導入しやすい傾向にあります。ただし、吊り戸棚や上部ユニットなどの取り付けには壁固定が必要な場合があるため、設置前に仕様を確認することが大切です。こうした柔軟な設置方法に対応できることで、退去時の手間や費用を最小限に抑えられるのは、賃貸住まいの方にとって大きな利点といえるでしょう。

また、IKEA製品の多くは分解と再組立てが可能な構造になっているため、引っ越し先でも再利用しやすいというメリットがあります。たとえば、棚板の位置を変えたり、構成を見直したりといった柔軟な対応ができるので、新居のキッチンスペースに合わせた再配置も可能です。ただし、使用年数や再組立ての方法によっては耐久性に差が出ることもあるため、設置時の状態確認や丁寧な取り扱いが求められます。これにより、1つのカップボードを長く使い続けることができ、コストパフォーマンスの面でも優れているといえるでしょう。

設置スペースの自由度も高いため、キッチン以外の場所でも使用できる点も魅力です。リビングの収納やワークスペースの棚として活用する例もあり、ライフスタイルの変化に合わせてフレキシブルに使える家具として、多くの賃貸ユーザーに選ばれています。

天板や奥行きの選び方と配置の工夫

天板の素材や奥行きの選び方は、キッチンの使い勝手に大きく影響を与える要素のひとつです。天板には木製、ステンレス、人工大理石などさまざまな種類があり、それぞれ見た目や手入れのしやすさ、耐久性が異なります。たとえば、木製の天板はナチュラルで温かみのある印象を与えますが、水分や熱に弱いため、日常的なメンテナンスが欠かせません。一方、ステンレスは清掃性が高く、調理中も気兼ねなく使用できるといった利点があります。

IKEAで実際に提供されている天板には、SÄLJAN（セルヤン）、EKBACKEN（エクバッケン）、KARLBY（カールビー）などがあります。SÄLJANやEKBACKENはラミネート仕上げで比較的安価（2メートルで1万円台前半〜中盤）ながらも耐久性があり、カラーバリエーションも豊富です。KARLBYは突板を使用した本格的な木目デザインで、価格帯はやや高め（2メートルで2万円台後半〜）ですが、見た目の質感に優れており人気があります。

また、奥行きの設定も重要なポイントです。奥行きが深すぎると奥の物が取り出しにくくなり、デッドスペースが生まれやすくなります。そのため、事前にキッチンの寸法をしっかり測り、自分の動作や動線に合った奥行きを選ぶことが求められます。

天板の奥行きには、45cm、65cmといった複数のサイズがあり、キッチンの広さや目的に応じて使い分けることができます。たとえば、45cmはコンパクトなスペースに適しており、奥行きを抑えつつ最低限の作業スペースを確保したい場合に便利です。一方で、65cmは広い作業面を確保できるため、料理の下ごしらえや複数人での作業に向いています。

調理スペースを広く取りたい場合は天板の奥行きを広めに設定することで作業効率が向上しますが、その分通路が狭くなるリスクもあるため、全体のバランスを見て決定することが大切です。

配置においては冷蔵庫やシンク、コンロなどとの動線を意識したレイアウトが重要です。無理のない移動距離と視線の流れを意識することで、作業がスムーズになり、日々の料理や後片付けが格段に快適になります。こうした要素をトータルで考えることが、使いやすく満足度の高いキッチンづくりにつながります。

取り付けは簡単？

IKEAのカップボードはDIYでも取り付け可能な設計になっており、説明書や専用ツールを使えば、ある程度の組み立て経験がある方なら自力で設置することも十分可能です。たとえば、「METOD（メトード）」シリーズのキャビネットは、IKEA公式ガイドでも「壁に固定して使用すること」が推奨されており、水平調整や位置決めを正確に行う必要があります。固定にはサスペンションレールと呼ばれる専用の金属レールを用いて、壁の下地にしっかりとネジ止めする施工方法が基本です。不安がある場合は、IKEAが提供している「IKEA組立サービス」などの有料設置サービスを利用するのが安心です。

カップボードの水平がしっかり取れていないと、扉の開閉に支障が出たり、引き出しがスムーズに動かなくなったりする可能性があります。壁面への固定が必要なタイプであれば、ビスの打ち込みや下地の確認など、より専門的な知識が求められる場面もあります。また、複数のユニットを組み合わせて設置する場合には、全体のバランスや位置調整も重要なポイントになります。

作業内容がやや複雑になることから、DIYにあまり慣れていない方や、工具の扱いに不安がある方は、専門の取り付けサービスを利用することで、安全かつ確実に設置を完了させることができます。自力で設置する場合は、1人で約2〜4時間程度かかるケースもあるため、時間と労力を節約したい方にとっても、プロによるサービスは非常に有効な選択肢といえるでしょう。

IKEAのオーダーカップボードで後悔しないための実例まとめ

最後に記事のポイントをまとめます。