収納をもっと便利にしたいと考えたとき、ニトリのカラーボックスは手軽で使いやすい人気アイテムです。とくにキャスターを後付けすることで移動がしやすくなり、模様替えや掃除の際にも大きな利便性を発揮します。しかし、キャスターを選ぶ際にはカラーボックスの耐荷重やキャスターの耐荷重に注意が必要で、用途に合った選定をしなければ思わぬトラブルの原因になりかねません。
最近では、カラーボックスの底上げを100均グッズで工夫したり、キャスターを後付けする際にカインズ製品を活用する方法なども注目されています。貼るだけキャスターを探している方も少なくありません。
キャスターの付け方を知っておけば、DIY初心者でも安心してカスタマイズが可能です。カラーボックスを連結して使う際の安定性向上や、そもそもカラボは解体できるのかといった基本的な疑問も、あらかじめ知っておくと失敗を防ぐポイントになります。
工具不要で組み立てや分解ができるニトリのNクリックシリーズは、キャスターとの相性もよく、可動式収納を検討するうえで非常におすすめです。本記事では、これらの視点から、カラーボックスにキャスターを後付けするための知識とアイデアを丁寧に解説していきます。
- ニトリのカラーボックスにキャスターを後付けする具体的な方法
- 100均やカインズのキャスターの選び方と耐荷重の違い
- キャスター取り付け時の注意点やDIYのコツ
- ニトリのNクリックシリーズや廃盤商品の代替案について
ニトリのカラーボックスに100均キャスターを後付け

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- カラーボックスの耐荷重を知ろう
- キャスターの耐荷重に要注意
- ニトリのNクリックシリーズとは
- カラボは解体できる?注意点を解説
- ニトリの貼るだけキャスターは廃盤?
カラーボックスの耐荷重を知ろう

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カラーボックスにキャスターを取り付ける際には、最初に必ず本体の耐荷重を確認することが重要です。というのも、予定している用途に対して強度が不十分だと、底板がたわんだり、最悪の場合は破損につながったりするおそれがあるためです。特に、重量のある辞書や専門書、あるいは工具や小型家電などを収納する予定がある場合には、耐荷重の目安を明確に把握しておく必要があります。
例えば、一般的なカラーボックスは10〜30kg程度の耐荷重を想定して設計されていますが、製品によって構造や素材の違いがあるため、すべてが同じ強度を備えているわけではありません。したがって、購入前には商品説明のスペックやパッケージ記載の情報を丁寧に確認し、自身の使い方に適しているかどうかを見極めることが大切です。
また棚板の厚みや枚数、側面の強度といった構造上の要素も耐荷重に大きく関係しています。見た目がしっかりしていても、実際には思ったよりも弱い構造であることもあるため、過信せず慎重に選ぶようにしましょう。このように、事前に耐久性を確認しておけば、安心して日常的に使える収納として、カラーボックスを長く活用することができます。
キャスターの耐荷重に要注意

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キャスターにも当然ながら耐荷重の上限があります。この点はあまり意識されないかもしれませんが、実際には非常に重要なチェックポイントです。キャスターが破損した場合、収納している物が一気に崩れ落ちる危険性があるため、安全性を確保するうえで軽視できません。
例えば100円ショップで販売されているキャスターはコストパフォーマンスに優れており、気軽に試せるのが魅力ですが、商品によって耐荷重は異なります。
- ダイソーの「ピタッとキャスター」は、4個使用時で約8kg、1個あたり約2kgの耐荷重です。
- セリアの「自在キャスター」は、2個入りで耐荷重10kgと記載されています。
このように、製品ごとに耐荷重が異なるため、使用前に商品の仕様を確認し、用途に適したキャスターを選ぶことが重要です。
また、床面の素材や使い方によっても負荷のかかり方は変わります。段差を乗り越えたり、カーペット上での移動を想定する場合には、より頑丈なキャスターを選ぶ必要があります。前述の通り、キャスターや本体の破損を防ぐためにも、重量の分散や使い方を考慮したうえで、過剰な荷重にならないよう注意が必要です。
ニトリのNクリックシリーズとは

ニトリ・公式
Nクリックは、ニトリが独自に展開している人気の収納シリーズで、最大の特徴は工具を一切使わずに組み立てができる点です。部品同士をカチッとはめ込むだけの構造で、説明書通りに進めることで、誰でもスムーズに完成させることができます。家具の組み立てに不安がある初心者の方や、作業をなるべく短時間で済ませたい人にとって、非常に扱いやすく、親しみやすい仕様です。
また、接続部分はしっかりと固定されるように設計されているにもかかわらず、必要なときには手軽に外せる構造になっており、頻繁な模様替えや引っ越しの多い家庭でも安心して使えます。特に、収納スタイルをよく変える方や、使い方を工夫しながら暮らしをアップデートしたい方にとっては、高い柔軟性が大きなメリットとなるでしょう。
さらに、Nクリックシリーズのカラーボックスには、専用の別売りキャスターが用意されており、後付けが可能です。底板の安定感が高いため、キャスターを取り付けることで、移動もスムーズになります。ただし、キャスターの取り付けには、使用方法や設置場所に応じた注意が必要です。こうした特徴から、使い勝手を向上させたいと考える方にとって、Nクリックは利便性の高い選択肢といえます。
カラボは解体できる?注意点を解説

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カラーボックスは一部のシリーズを除き、基本的には解体することを想定して設計されていません。これは、組み立て時に接着剤やダボなどの固定パーツが使用されており、それによって本体の強度と安定性が確保されているためです。このような構造により、一度組み立てた後は分解が難しく、無理に力を加えて解体しようとすると、接合部の破損や板材の割れといった損傷が発生する恐れがあります。
さらに、解体を試みることで部品が変形したり、再組み立て時に元通りの状態に戻せなかったりする場合もあります。特に木製のパーツは一度圧着されると元の形状に戻すのが難しいため、繰り返しの使用には向いていません。そのため、移動や模様替え、リメイクなどを考えている場合には、解体を伴わない方法での対応を検討することをおすすめします。
例えば、カラーボックスごと移動させるためにキャスターを取り付ける、もしくは補強パーツを使ってそのままの状態で安全に運ぶなどの工夫が有効です。このように、構造を理解した上で無理のない使い方を心がけることが、長く安心して利用するためのポイントとなります。
なお、家庭から出る家具や家電などの廃棄物を処分する際、無許可の回収業者を利用すると、不法投棄や不適正処理のリスクがあります。
(参考:環境省「廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!」)
ニトリの貼るだけキャスターは廃盤?

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かつて販売されていたニトリの「貼るだけキャスター」は、現在では公式オンラインストアでの取り扱いが終了しており、廃盤となっていると考えられます。これは、強力な両面テープで簡単に取り付けができるという手軽さが人気を集めていたアイテムであり、工具を使わずにカラーボックスを可動式にできる便利な商品でした。
ただし一部の店舗では在庫が残っている場合があり、アウトレット品や旧型モデルとして店頭に並んでいることもあります。また、ネット通販やフリマアプリなどを通じて、未使用品や中古品が流通しているケースも見受けられます。
どうしても「貼るだけキャスター」を使いたい方は、事前に店舗に問い合わせて在庫状況を確認したり、信頼できる通販サイトや個人出品からの購入を検討するとよいでしょう。代替品としては、100均やカインズなどで販売されている粘着タイプのキャスターもありますので、そちらを活用する方法もあります。
カラーボックスにキャスターを後付け。ニトリや100均のグッズ

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- カラーボックスを底上げする100均グッズ
- 後付けキャスターはカインズもおすすめ?
- キャスターの付け方とDIYのコツ
- カラーボックス連結時のキャスター活用法
カラーボックスを底上げする100均グッズ

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底上げに使える100均グッズとしては、プラスチック製の台座や木製のブロック、または高さ調整用のゴム脚など、さまざまな種類が取り揃えられています。これらのアイテムを活用することで、カラーボックスの底面に空間が生まれ、通気性を高める効果があります。特に湿気の多い場所で使用する場合には、通気性の確保が重要となるため、底上げはカビや劣化の防止にもつながります。
また、底上げすることで、床とカラーボックスの間にモップや掃除機のノズルが入りやすくなり、掃除がより効率的に行えるという利点もあります。清掃のしやすさを考慮すると、頻繁に動かせない収納家具にとっては非常に実用的な工夫です。
さらに、キャスターを後付けする際の下地や支えとしても、これらの底上げアイテムは役立ちます。柔らかい床材の上ではキャスターの安定性が損なわれがちですが、硬めの台座を使うことで、ネジ止めや粘着タイプのキャスターがしっかりと固定されやすくなります。このように、100均の底上げグッズを上手に活用すれば、カラーボックスの機能性をより一層高めることができるでしょう。
後付けキャスターはカインズもおすすめ?

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100円ショップの製品に加えて、カインズのキャスターも注目されています。カインズのキャスターは、耐久性に優れており、日常的に使用する収納家具に適しています。特に、重量物を載せる場合には、強度のある製品を選ぶことが重要です。
また、カインズではサイズやタイプのバリエーションが豊富に取り揃えられており、用途や設置場所に合わせた選択がしやすいのも大きな特徴です。例えば、回転式・固定式・ストッパー付きなど、実用性を考えた仕様が多数用意されており、自分の使い方に合った製品を選ぶことができます。
さらに、大型のカラーボックスや重い収納物を扱う場合においては、100均のキャスターでは強度面で不安が残ることがありますが、カインズのキャスターであればより安心して使用できます。実際、DIY愛好家の間でもカインズのキャスターは品質面で評価されており、信頼性の高いアイテムとして支持を集めています。
価格については100均製品よりやや高めではあるものの、その分しっかりとした作りと耐久性を兼ね備えているため、長期的に見ればコストパフォーマンスは十分に高いといえるでしょう。キャスターの選択において、安心感や使用頻度を重視する方には、カインズ製品は非常に有力な選択肢となります。
キャスターの付け方とDIYのコツ

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キャスターの取り付け方法には、主にネジ止めタイプと粘着タイプの2種類があります。ネジ止めタイプは、しっかりと固定できるため、重たい収納物を載せる場合や頻繁に移動させる予定がある場合に適しています。特に木材製のカラーボックスとの相性が良く、安定性の高い移動式収納として活用できます。ただし、ネジを打ち込むには電動ドライバーやキリなどの工具が必要であり、取り付け時には多少の作業時間がかかります。
一方で、粘着タイプのキャスターは工具が不要で、裏面のシールをはがして貼るだけという手軽さが魅力です。そのため、DIY初心者や女性でも簡単に取り付けができ、カラーボックスのカスタマイズが手軽に行えます。ただし、粘着タイプはその構造上、耐荷重がネジ止めタイプよりも低く設定されていることが多く、あまり重いものを収納する用途には適していません。また、貼り付け面の材質によっては粘着力が弱まることがあるため、取り付ける前に底面をしっかりと掃除しておくことが推奨されます。
キャスターの取り付け方法を選ぶ際には、用途や収納する物の重さ、使用頻度などを総合的に判断して、自分に合ったタイプを選ぶことが大切です。状況によっては、両方のタイプを併用して、利便性と安全性のバランスを取るという工夫も有効でしょう。
カラーボックス組み立てるよりも、キャスター付ける方が手間がかかる😂 pic.twitter.com/XzZuCfhRxd
— 🌕きんちゃん𓏲𓎨🐾 (@jojomoriohcho) January 5, 2024
カラーボックス連結時のキャスター活用法

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複数のカラーボックスを連結して使う場合には、キャスターを活用することで固定式の収納から可動式の収納に変化させることができ、レイアウト変更や掃除の際にも移動が簡単になります。特にクローゼット内や押し入れなど限られたスペースで使用する場合、可動式であることは大きなメリットとなります。
ただし、連結することで収納全体が大きく重くなるため、キャスターの取り付け位置や数、さらには重量バランスに十分注意する必要があります。たとえば、中央部がたわんでしまうような構造だと、キャスターの効果が薄れ、かえって不安定になることもあります。重心が偏ると、思わぬタイミングで倒れてしまう可能性もあるため、設置前に床の平坦さや配置のバランスをチェックしておくと安心です。
このようなケースでは、連結部の強度を高めるためにL字金具などの補強パーツを使うと安定性が向上します。また、移動時の安全性を考えると、ストッパー付きキャスターの使用も効果的です。移動しないときにしっかりと固定できるため、子どもがいる家庭などでも安心して使うことができます。
複数のカラーボックスを連結してキャスター付きで活用する際には、構造や重さ、設置環境を考慮して、しっかりとした安全対策を講じることが大切です。
昨日作ったカラーボックスのキャスターが重さに耐えられなかったので、サイズを大きいものに付け替えました。 pic.twitter.com/Jn6f5aXWIP
— ゆりうす絵描団(Lulius Illustrazione) (@Lulius_Kobo) July 11, 2023
総括:ニトリのカラーボックスにキャスター後付け、100均グッズも活用
最後に記事のポイントをまとめます。
- カラーボックスの耐荷重は10〜30kgが一般的で製品ごとに異なる
- 使用予定の収納物に応じて耐荷重を確認する必要がある
- 棚板の厚みや構造も耐久性に大きく影響する
- キャスターにも耐荷重があり商品ごとに性能が異なる
- ダイソーやセリアのキャスターは軽量向けである
- カーペットや段差のある床では丈夫なキャスターが必要
- Nクリックは工具不要で組み立てやすいニトリの人気シリーズ
- Nクリックには後付け可能な専用キャスターも用意されている
- ニトリのカラーボックスは基本的に解体を想定していない
- 解体すると破損リスクがあるため注意が必要
- 廃盤となったニトリの貼るだけキャスターは店舗在庫や中古で入手可能
- カラーボックスの底上げには100均の台座やゴム脚が使える
- カインズのキャスターは耐久性と種類の豊富さで人気がある
- ネジ止めと粘着式キャスターにはそれぞれ利点と欠点がある
- 複数台の連結使用時はL字金具やストッパー付きキャスターが有効