キッチンをもっと快適に、もっとおしゃれにしたいと感じたとき、100均アイテムを活用した棚のDIYはとても心強い選択肢です。ワイヤーネットを使った壁面収納や、収納力を高めるDIYキッチンカウンター、空間を手軽にアレンジできるリメイクシートなど、身近な材料で理想の収納を形にできます。
収納スペースが限られがちなシンク上やシンク下にも、突っ張り棒や棚板を使えば収納力が確保できるのです。
セリアにはおしゃれな収納グッズが豊富にそろっており、見た目と機能性の両方を満たす工夫もしやすくなっています。吊り下げ収納を取り入れることで、作業中の動線もスムーズになり、キッチン全体がすっきりと片付きます。DIYカラーボックスを使った棚作りも、初心者にとって取り組みやすい方法のひとつです。
また、棚に使うおすすめの木材選びや、可動棚と固定棚のどちらがよいかといった悩みも解決しながら、自分に合ったスタイルを見つけていくことが大切です。DIYするのに必要なものをあらかじめそろえておけば、スムーズに作業が進み、棚にかかる費用も把握しやすくなります。そして、DIYで余った木材は捨てられる?といった処分の不安も含め、この記事ではすべての疑問に丁寧に答えていきます。
- 100均アイテムを使ったキッチン棚の作り方がわかる
- スペース別に最適な収納アイデアがわかる
- DIYに必要な道具や費用の目安がわかる
- 木材の選び方や処分方法がわかる
キッチンの棚を100均でDIYする方法

ストウデン・イメージ
- ワイヤーネットで作る壁面収納アイデア
- キッチンカウンターをDIYでおしゃれに
- リメイクシートで棚を簡単リメイク
- シンク上とシンク下の収納を活用
- セリアの商品でおしゃれに収納
- 吊り下げ収納で空間を有効利用
ワイヤーネットで作る壁面収納アイデア

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ワイヤーネットは、壁面を有効活用したいと考えている方にとって非常に便利な収納アイテムです。軽量で扱いやすく、金具や工具がなくても結束バンドやフックなどのシンプルな道具で取り付けができるため、DIY初心者でも手軽に挑戦できるからです。
実際、キッチン周りでは調味料やおたま、キッチンバサミなどの小物を引っ掛けて、すぐに取り出せる配置にすることで、作業効率が格段にアップします。
ワイヤーネットはフックの位置を自由に変えられるため、自分の使いやすいスタイルにカスタマイズしやすい点も魅力です。ネットの表面にマグネット付きのケースを取り付けるなど、組み合わせ次第で使い方の幅が広がります。
見た目にもすっきりとした印象を与える収納方法でありながら、実用性も兼ね備えているため、限られたキッチンスペースを有効に使いたい方にとっては、非常に心強いアイテムといえるでしょう。
キッチンカウンターをDIYでおしゃれに

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DIYでキッチンカウンターを作ると、自分のキッチンにぴったり合ったサイズやデザインのものを作ることができます。このため、限られたスペースを無駄なく使えるようになり、より快適なキッチン環境を実現できます。
市販のカウンターでは、既成サイズであるため収納力が足りなかったり、配置が不自然になってしまうことも少なくありません。しかし自作することで、調味料や電子レンジ、炊飯器などを置くためのスペースを自分の使いやすさに合わせて自由に設計することができます。
100均の木材や棚板を使って、スリムな棚を追加したり、ワイヤーバスケットを活用することで引き出し風の収納を作ることも可能です。こうすれば、見た目にもおしゃれで実用的なカウンターが仕上がります。
ただしDIYでは見た目だけでなく安定性も重要です。重いものを置く予定がある場合には、補強材として金属プレートや追加の支柱を取り入れ、安全性をしっかり確保するようにしましょう。また、床との接地面には滑り止めをつけると、より安定性が増して安心です。
リメイクシートで棚を簡単リメイク

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リメイクシートは、棚や壁などの雰囲気を手軽に変えることができる非常に便利なアイテムです。特にDIY初心者にとっては、道具も特別な技術も必要なく、貼るだけで見た目を一新できるという点が大きな魅力です。
木目調やタイル調、大理石風などデザインのバリエーションが豊富で、自分の好みやキッチンのテーマに合わせて選べます。例えば、100均で手に入るベニヤ板にレンガ柄のシートを丁寧に貼ることで、シンプルな板が一気にカフェ風のおしゃれな装飾アイテムに変わります。
またシートの素材は防水性があるものも多いため、水回りのリメイクにも向いています。ただし、貼り付ける面に凹凸が多いと、シートが浮いたりシワになったりして美しく仕上がらない可能性があります。
そのため、貼る前にはヤスリで表面を滑らかに整えるなど、下地の処理をしっかりと行うことが重要です。さらに、剥がして貼り直せるタイプのリメイクシートもあるので、失敗してもやり直しがしやすく、安心して作業に取り組めます。
シンク上とシンク下の収納を活用

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キッチンの中でも、シンク上とシンク下は非常に重要な収納スペースとして注目すべきポイントです。というのも、これらのエリアは使われずにデッドスペースになりがちですが、工夫次第で収納力を発揮する場所だからです。
例えばシンク上には突っ張り棒と棚板を活用して2段構成の棚を設置することで、コップや調味料、小型のキッチンツールを置くスペースとして活用できます。また、S字フックを組み合わせれば、吊り下げ収納も同時に実現可能です。
一方でシンク下には、スライド式の収納棚や可動式の引き出しを設けることで、洗剤・スポンジ・ゴミ袋などの消耗品をスッキリと整理できます。配管の形状に合わせて棚の高さを調整できるタイプを選べば、空間を無駄なく使うことができます。
シンク周辺は湿気がこもりやすいため、通気性のよい収納グッズを選んだり、定期的な換気や除湿対策を意識すると、より長く清潔に使うことができます。このように、シンク周りを見直すだけでも、キッチン全体の使い勝手が大きく向上します。
セリアの商品でおしゃれに収納

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セリアには、おしゃれで実用性の高い収納グッズが多数取り揃えられています。中でも人気なのが、ウッドボックスやアイアンバーといった、ナチュラルな雰囲気を演出しやすいアイテムです。
これらを活用することで、キッチンに統一感のあるインテリアを簡単に取り入れることができます。例えば、木製ボックスを複数組み合わせて積み上げることで、棚のような構造を作ることができ、調味料やストック食品、小物などの収納に非常に便利です。アイアンバーを棚板の下に取り付けて、キッチンクロスや調理器具を吊るすスペースにすれば、作業効率も向上し、見た目にもすっきりとした印象になります。
セリアには収納ラベルやリメイクシートなども豊富にあり、ちょっとした工夫で収納スペースをさらに自分らしくアレンジできます。全体のトーンや素材を揃えると、雑然としがちなキッチンも整然と見せることができ、家事のモチベーションアップにもつながります。
これらの商品は軽量である分、耐久性には限界があるため、重い調理器具や瓶などを置く用途にはあまり適していません。そのため、使うアイテムに応じて、収納の内容や位置をしっかりと考える必要があります。
吊り下げ収納で空間を有効利用

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吊り下げ収納は、限られたキッチンスペースを最大限に活用できる非常に実用的な方法です。特に調理中にすぐに使いたい道具を取り出せるように配置できる点が、大きなメリットです。
通常は使われていない壁や棚下などのデッドスペースを、収納スペースに変えることができるからです。こうした場所を活用することで、作業台や引き出しのスペースを圧迫することなく、物を整理整頓できます。
前述のとおり、ワイヤーネットとS字フックを組み合わせれば、よく使うおたまやフライ返し、トング、泡立て器などの調理道具を吊るしておくことが可能です。料理の途中で必要な道具を探す手間が省け、作業効率が大幅にアップします。
また、100均にはさまざまなサイズや形状のワイヤーネットやフックが揃っているため、自分のキッチンのスタイルや使い方に合わせて自由にカスタマイズできる点も魅力です。
しかし吊るす位置や重さには十分注意が必要です。あまりにも重いものを吊るすと、フックやネットが外れて落下する危険があります。そのため、使用前に耐荷重をしっかり確認し、必要であれば補強材や滑り止めを活用しましょう。特に火や水を扱う場所の近くでは、安全面にも十分配慮して設置することが重要です。
キッチンの食器棚、100均DIY前に知っておくこと

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- カラーボックスで作るDIY食器棚
- 棚作りにおすすめの木材とは?
- 可動棚と固定棚はどちらがいい?
- DIYに必要な道具は
- 棚のDIYにかかる費用の目安
- 余った木材は捨ててもいい?
カラーボックスで作るDIY食器棚

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カラーボックスは、DIYにおいて非常に扱いやすく、初心者にも人気の高い定番素材です。その理由は、サイズが統一されていて設置やレイアウトがしやすく、軽量で加工も比較的簡単であるため、初めてのDIYにも適しているからです。
市販のカラーボックスは、引き出しや仕切りの追加が可能なデザインが多く、これをベースにすれば自分好みの収納棚を作ることができます。
100均で販売されている木材や棚受けを使って、カラーボックス内に追加の棚板を設ければ、収納力が大幅に向上します。また、キャスターを取り付けて可動式にしたり、背板にリメイクシートを貼って見た目をアレンジすることも可能です。これにより、デザイン性と実用性を兼ね備えたオリジナルの食器棚が完成します。
注意しなければならないのが耐荷重の問題です。カラーボックスは軽量な反面、重い調理器具や大量の食器を収納すると歪んだり壊れたりする恐れがあります。特に棚板を追加する場合は、しっかりと固定し、荷重が均等にかかるよう工夫する必要があります。
棚作りにおすすめの木材とは?

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DIY初心者には、加工しやすく取り扱いが簡単な木材を選ぶことが非常に大切です。最初のDIY体験で使いにくい材料を選んでしまうと、作業がスムーズに進まず、モチベーションが下がってしまう可能性があるからです。
たとえば、100円ショップでも手軽に購入できる桐材は非常に軽く、のこぎりで切断したり、釘を打ち込んだりする作業が楽に行えます。これによりDIYに不慣れな方や、力に自信のない方でも気軽に作業を進めることができるため、特に初心者から高い人気を集めています。
さらに、桐や杉はナチュラルな風合いがあり、見た目もおしゃれに仕上がるため、キッチンのインテリアにもよく馴染みます。必要に応じて、リメイクシートや塗装を加えることで、さらに雰囲気をアレンジすることもできます。
しかしこれらの木材は吸湿性が高く、水や湿気に弱いという特徴もあります。キッチンのように水回りで使用する場合には、防水スプレーやニスを塗るなど、事前に防水加工を施すことをおすすめします。
同じ木材でも厚さや幅によって使い道が変わるため、設計する棚の用途や重さに応じて最適なものを選びましょう。このように、木材の選び方ひとつでDIYの成功度が大きく左右されるため、素材選びの段階から丁寧に準備することが重要です。
可動棚と固定棚はどちらがいい?

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用途によって、可動棚と固定棚のどちらが適しているかは大きく異なります。可動棚の最大の利点は、その柔軟性にあります。収納する物の大きさや量に応じて棚の高さを自由に変更できるため、調味料や瓶類、調理器具といったさまざまなアイテムに対応可能です。
季節によって使うアイテムが変わるご家庭や、収納の中身を頻繁に入れ替えたい方には非常に便利な選択肢といえるでしょう。また、棚板の高さを調整できることで、空間を無駄なく使えるというメリットもあります。
一方、固定棚は可動性がない代わりに、構造がしっかりとしていて安定性に優れています。重い鍋やフライパン、食品ストックなどを収納する際には、揺れやたわみが起こりにくい固定棚の方が安心です。特に、長期間同じレイアウトで使い続けたい場合や、重さのあるものを頻繁に出し入れする方にとっては、固定棚の方がストレスが少ないでしょう。
これらの特徴をよく理解したうえで、自分のキッチンの使い方やライフスタイルに合った棚のタイプを選ぶことが大切です。場合によっては、両方の棚を組み合わせることで、それぞれの利点を活かしたバランスの良い収納スペースをつくることもできます。
DIYに必要な道具は

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DIYを始める前に、まずは必要な道具をしっかりとそろえておくことが大切です。準備が整っていれば、作業がスムーズに進み、失敗のリスクも軽減されます。
基本的にそろえておきたい道具
- メジャー
- プラスドライバー/マイナスドライバー
- のこぎり(手動 or 電動)
- 定規(30cm以上が便利)
- 接着剤(木工用ボンドなど)
- グルーガン(ダイソーでは220円(税込))
これらの道具があれば、簡単な木材のカットから組み立てまで、一通りの作業が可能です。
おすすめの補助アイテム
- 電動のこぎり(時短・精度アップ)
- 工具セット(ダイソーでは550円(税込)で販売)
100円ショップでも手に入るコンパクトな工具セットには、ドライバー、ハンマー、小型のノコギリなどがまとめられており、初めてDIYに挑戦する方には特におすすめです。
安全のためにそろえたいもの
- 作業用手袋
- 保護メガネ
- マスク
木材の切断作業では破片や粉じんが飛ぶことがあるため、安全グッズは必須です。これらも100円ショップで購入可能なので、作業前に準備しておきましょう。
このように、基本的な道具に加え、安全対策をしっかり講じることで、DIY作業をより快適で安心なものにできます。
棚のDIYにかかる費用の目安

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DIYの魅力の一つはコストの安さですが、材料費の目安をあらかじめ知っておくと、予算を組みやすく安心して作業に取りかかれます。例えば、ダイソーやセリアなどで手に入るワイヤーネット、木材、結束バンドなどの110円(税込)商品を上手に組み合わせれば、1,000円以内で小型の収納棚を作成することも可能です。
工具をすでに所有している場合は初期費用を大きく抑えられ、さらに余った材料を次のDIYに活用することでコストパフォーマンスも向上します。
大型の棚やカウンタータイプを作成したい場合は、使用する木材や金具の量が増えるため、2,000〜3,000円程度の予算を見積もっておくのが一般的です。また、仕上げにリメイクシートや塗装材を使う際には、追加で数百円〜1,000円前後の費用がかかることもあります。
リメイクシートは110円(税込)で手に入りますが、デザインや貼る面積によっては複数枚必要になることも考えられます。このように、作りたい棚のサイズやデザインによって費用は大きく異なるため、あらかじめ設計と材料リストを用意し、予算の計画を立てることが大切です。
余った木材は捨ててもいい?

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DIY後に出た木材の端材は、適切な方法で処分することが重要です。というのも、木材はサイズや量によって処分方法が変わり、多くの自治体では30cm以下の小さな端材であれば可燃ごみとして処理できる場合がありますが、それを超える長さのものは粗大ごみ扱いになることが多いためです。実際に捨てる前には、自治体の公式サイトでゴミの分別ルールを確認するか、役所や清掃センターに問い合わせることをおすすめします。
またホームセンターでは基本的に木材の廃棄を受け付けていない場合が多いため、処分を考えている方は事前に店舗に確認することが大切です。一部の店舗では購入品に限り引き取りサービスを行っているケースもあります。
状態の良い端材であれば、再利用することも十分に検討に値します。例えば、仕切り板やコースター、小物トレーの素材として活用したり、次回のDIYで試作品を作るためのテスト用として使用したりと、さまざまな形で活用できます。
廃材の扱いを工夫することでコストの削減や資源の有効活用にもつながりますので、処分するか再利用するかは、素材の状態や次の目的に応じて判断するとよいでしょう。
(参考:関西クリーンサービス「木材の処分方法6選!自治体の燃えるごみに捨てられる?」)
総括:キッチンの棚をDIYするなら100均グッズで始めよう
最後に記事のポイントをまとめます。
- ワイヤーネットは壁面を有効活用できる収納素材
- キッチンカウンターは100均素材でカスタム可能
- リメイクシートで棚や板の雰囲気を簡単に変えられる
- 突っ張り棒と棚板でシンク上を2段収納にできる
- S字フックで手軽に吊り下げ収納が作れる
- セリアのウッドボックスは組み合わせて棚になる
- アイアンバーでクロスや器具の収納を見せる化できる
- 軽量素材は安価だが耐荷重に注意が必要
- カラーボックスはDIY初心者にも扱いやすい定番アイテム
- 桐材は軽くて加工しやすくDIY初心者におすすめ
- 防水スプレーやニスで水回りの木材も長持ちする
- 可動棚は収納を柔軟に変更できるメリットがある
- 工具は100均で基本的なものが揃えられる
- 小型棚は1,000円以下で材料を揃えられる場合もある
- 端材は再利用することでコスト削減にもつながる