壁付けキッチン、食器棚の位置で迷わない!おしゃれ収納レイアウト術。

壁付けキッチン、食器棚の位置で迷わない!おしゃれ収納レイアウト術。

壁付けキッチンは空間を広く見せる反面、食器棚の位置に悩む人も少なくありません。限られたスペースの中で調理や収納を快適にこなすためには、狭い空間に合わせた家具の配置や、動線を意識したレイアウトの工夫が必要です。

特に8畳レイアウトや10畳レイアウトといった限られた間取りでは、食器棚やレンジ置き場の位置次第で、使い勝手が大きく変わってきます。

この記事では、縦長のレイアウトや団地特有の間取りにも対応できる配置アイデアを紹介しながら、壁付けキッチンで後悔しないための収納と動線の考え方を詳しく解説します。また、目隠しカウンターを活用したインテリア性の高い仕切り方や、見た目と機能性を両立するレイアウト術も取り上げます。食器棚の選び方から設置のコツまで、実例を交えた実用的なヒントをまとめました。

  • 壁付けキッチンに適した食器棚の配置パターンがわかる
  • 狭い空間や団地における実用的なレイアウトが学べる
  • レンジ置き場や収納家具の選び方と設置の工夫がわかる
  • 目隠しカウンターを使った視線対策とインテリア効果が理解できる

壁付けキッチン、食器棚の位置と配置術

壁付けキッチン、食器棚の位置と配置術

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  • 狭い空間での家具の配置
  • レンジ置き場と収納の工夫
  • 縦長レイアウトの配置ポイント
  • 団地でも使える配置レイアウト
  • キッチンカウンターの配置で目隠し

狭い空間での家具の配置

壁付けキッチンの食器棚の位置。狭い空間での家具の配置

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狭い壁付けキッチンでは、コンパクトかつ機能的な家具配置が非常に重要です。限られたスペースをできるだけ無駄なく使うことで、調理・配膳・片付けといった一連の作業がスムーズに進むからです。特に通路幅が狭くなりがちな空間では、家具の奥行きや配置方法が使い勝手を大きく左右します。

例えば、奥行きが30〜40cmほどの浅型の食器棚を選ぶことで、通路を圧迫せずに収納を確保できます。また、キャスター付きのキッチンワゴンを取り入れれば、必要に応じて移動でき、調理補助や作業台としても活用可能です。収納力を高めつつ柔軟に使えるのがポイントです。

壁面にフックや棚を取り付けて調理器具や調味料を収納すれば、作業台がすっきりし、見た目も整います。このように、多目的に使えるアイテムを選び、使いやすさと収納力を両立させることが、狭いキッチンを快適に使うコツです。

レンジ置き場と収納の工夫

壁付けキッチンの食器棚の位置。レンジ置き場と収納の工夫

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壁付けキッチンにおいて、レンジの置き場は収納設計と深く関係しています。レンジは調理の際に非常に頻繁に使う家電の一つであり、出し入れや操作がしやすい高さと、動線上に配置されていることが望ましいのです。適切な位置に配置されていないと、毎日の調理のたびに無駄な動きが増え、ストレスを感じる原因にもなります。

下台と上棚の間にレンジを置ける「家電収納ユニット」などを活用することで、ちょうど胸の高さあたりにレンジを設置でき、無理な姿勢を取らずに操作できます。また、背面収納にレンジスペースを組み込む方法も有効で、限られた空間でも効率的に収納と作業エリアを両立できます。

レンジの下には引き出し式の収納を設けたり、隣に調味料や調理道具をまとめて収納できる棚を設置することで、より快適で機能的なキッチン空間が実現します。特に狭い壁付けキッチンでは、家電と収納をセットで考えることが非常に重要です。

縦長レイアウトの配置ポイント

壁付けキッチンの食器棚の位置。縦長レイアウトの配置ポイント

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縦長のキッチンでは、通路幅をしっかり確保した上で背面に食器棚を配置する方法がとても有効です。縦に長い間取りは横方向のスペースに余裕がなく、作業動線が自然と直線的になるため、前後の動きに無駄が出にくいからです。作業台から食器棚、冷蔵庫への動線を一直線で整えることで、調理や後片付けの際の移動距離が短くなり、日々の家事がスムーズに進行します。

最低でも90cm以上の通路幅を確保することで、2人での作業やすれ違いも快適になります。この通路幅が狭すぎると、引き出しの開閉や冷蔵庫のドアの使用がしづらくなり、使い勝手が著しく低下してしまいます。

また、壁際に冷蔵庫・食器棚・ゴミ箱スペースなどを直線的に並べることで視覚的にも整い、空間に広がりを感じやすくなります。引き戸付きの収納を取り入れれば、開閉時のデッドスペースが生まれず、狭い通路でもストレスなく物の出し入れができます。このように、縦長レイアウトでは動線と通路の設計が全体の快適さを左右すると言っても過言ではありません。

団地でも使える配置レイアウト

壁付けキッチンの食器棚の位置。団地でも使える配置レイアウト

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団地のキッチンはスペースが限られているため、省スペースで収納力のある食器棚を選ぶことが大切です。特に、限られた床面積を有効に使う工夫が求められます。そのためには、収納家具そのもののサイズや形だけでなく、配置の仕方も考慮する必要があります。

壁面を活かした上下収納の採用が効果的です。上部には吊戸棚を設けて、普段あまり使わない食器や保存容器などを収納し、下部には引き出し式の収納を配置することで、よく使う道具を手元に置くことができます。こうすることで、動線を邪魔せずにスムーズに作業できるようになります。

また、多機能なカップボードを取り入れることで、電子レンジや炊飯器といった家電の定位置も確保できます。家電を収納と一体化させることで、見た目もすっきりし、団地特有のコンパクトな空間を広く見せる効果もあります。

吊戸棚と背面収納を組み合わせて設計することで、団地サイズのキッチンでも十分な収納力を確保することが可能です。さらに、棚の中に可動式の仕切りやスライド棚を設置することで、収納物の高さや使い勝手に応じた柔軟なアレンジができます。

なお、家電を設置する場所を決める際には、コンセントの位置や電源コードの取り回しも事前に確認しておくと安心です。後から延長コードで対応するのは見た目にも危険性の面でも不安が残るため、最初からしっかりと計画を立てることが大切です。

キッチンカウンターの配置で目隠し

壁付けキッチン、食器棚の位置は?キッチンカウンターの配置で目隠し

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壁付けキッチンの背面にキッチンカウンターを配置することで、リビングやダイニング側からの視線を程よく遮ることができます。これは、オープンな間取りの中でもキッチンの手元や生活感を目立たせず、空間全体をすっきりと見せるための有効な方法です。特に来客がある家庭では、調理中の様子を隠せることが大きな安心材料になります。

このカウンターには収納機能を持たせることもでき、例えば、カウンター下に引き出しや棚を設ければ、キッチン用品や日用品の収納スペースとしても活用できます。カウンターの高さを調整することで、作業スペースとリビング側の目線を絶妙にコントロールできます。

また、キッチンカウンターの上部をディスプレイスペースとして活用し、観葉植物や雑貨、照明などを配置すれば、インテリア性が高まり、キッチンとリビングの一体感を演出できます。背面カウンターは空間を区切る役割を果たしつつも、圧迫感を与えない高さと奥行きで設計するのがポイントです。

ただし奥行きが広すぎるとキッチンの作業スペースを圧迫してしまうため、一般的には30〜45cm程度が使いやすいとされます。60cmを超えると通路や手元の動きに支障が出る可能性があるため注意が必要です。設置前には動線や使用頻度を考慮し、自分たちの生活スタイルに合ったサイズと仕様を検討しましょう。

壁付けキッチンの背面に配置するカウンターは、目隠しと収納、インテリア性を兼ね備えた便利な存在です。食器棚とのバランスを取りながら設置することで、快適で洗練された空間をつくることができます。

壁付けキッチンででは食器棚の位置をどこにする?

壁付けキッチンででは食器棚の位置をどこにする?

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  • 8畳レイアウトでのベスト配置
  • 10畳レイアウトの事例紹介
  • 動線と通路幅を意識した配置
  • レイアウト次第で収納力アップ

8畳レイアウトでのベスト配置

壁付けキッチンの食器棚の位置は8畳レイアウトでのベスト配置

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8畳のLDKにおいては、限られたスペースをどのように活用するかがレイアウトの鍵となります。その一案として、壁付けキッチンの横に食器棚を配置する方法があります。このレイアウトは、調理・配膳・片付けの一連の動作を直線的な動線でこなせる点がメリットとされており、使い勝手のよさから支持を集めています。

たとえば、冷蔵庫・レンジボード・食器棚を壁に沿って一直線に配置することで、必要なものにすぐ手が届く効率的なレイアウトが実現します。食材の取り出しから調理、配膳、片付けまでを自然な流れで行えるため、日々の家事負担も軽減されます。

ただしすべての8畳LDKにこの方法が最適とは限りません。空間の形状や生活スタイルによっては、別の配置の方が適しているケースもあります。たとえば、L型に配置して一部をパントリー的に使う、キッチンとリビングの間にカウンターを設けて収納と目隠しを両立するなどの工夫も選択肢として考えられます。

背面収納の上部には吊戸棚を取り入れ、普段使わないストック類を収納すれば収納力を補えますし、下部には家電用の棚や引き出しを設置することで、調理器具や日用品を手元に集約できます。さらに、ゴミ箱や小さなワゴンなどをサイドに配置することで、通路を遮らず見た目もすっきりとさせられます。

8畳のLDKではレイアウトの工夫次第で、コンパクトでありながらも機能的で居心地のよいキッチン空間をつくることが可能です。

10畳レイアウトの事例紹介

壁付けキッチンの食器棚の位置。10畳レイアウトの事例紹介

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10畳のLDKでは、8畳に比べて空間にゆとりがあり、キッチンレイアウトにも柔軟性を持たせることができます。ただし、「これが最適」というレイアウトは一概には言えず、生活スタイルや家族構成、キッチンとリビングの使い方によって最適解は変わります。食器棚の配置についても、背面配置だけでなく横並びやL字型など、さまざまなスタイルが選択肢となります。

たとえばキッチンと食器棚を一直線に並べる「横並び配置」は、作業動線が短くシンプルで、冷蔵庫・レンジ・食器棚と順に並べることで、調理から片付けまでの流れが効率的になります。このスタイルは家電をまとめやすく、頻繁に動くキッチン作業を最小限の移動で済ませられる点がメリットです。

またL字型に配置することでカウンターやワークスペースを確保しやすくなり、複数人での同時作業にも対応しやすくなります。L字の角を使ってパントリーを設けることも可能で、収納力を重視する家庭にとっては大きな利点になります。キッチンの一角を冷蔵庫やゴミ箱スペースにあて、視線が集中しないように分散させる工夫も有効です。

10畳という広さがあるからといって収納や家電を詰め込みすぎると、動線が複雑になり、かえって使いにくくなることもあります。特に壁付けキッチンの場合は、片側に収納や家電が集中するため、適切な通路幅と配置のバランスが重要です。

このように、10畳のLDKでは選択肢が広がる分、計画的なレイアウト設計が求められます。家族の動きやキッチンの使い方をイメージしながら、必要なものを適切な場所に配置し、無理のない動線を確保することで、快適で機能的なキッチン空間を実現できます。

動線と通路幅を意識した配置

壁付けキッチンの食器棚の位置。動線と通路幅を意識した配置

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通路幅はキッチンの使いやすさに直結する非常に重要なポイントです。一般的には90cm〜120cmの幅が確保されていることが望ましく、この範囲に収まることでスムーズな移動や作業が可能になります。もしこの幅が狭すぎると、調理中のすれ違いや収納の開け閉めが困難になり、日常のストレスにつながるおそれがあります。(参考:ミツモア「キッチンの通路幅の基準と決め方」

例えば冷蔵庫の扉を開けたときに後ろの人が通れない、食器棚の引き出しを開けたら前に立てなくなる、というような状況は、通路幅が不足していることで起こりがちです。また、小さな子どもやペットがいる家庭では、安全面にも配慮する必要があり、通路の確保はますます重要になります。

キッチンレイアウトを考える際には、通路の幅を十分に確保しつつ、食器棚や冷蔵庫、調理スペースなどの位置関係を丁寧に設計する必要があります。特に壁付けキッチンの場合は、片側に集中する作業動線を邪魔しないよう、左右どちらに何を置くかが大きなカギとなります。

通路幅にゆとりがあり、動線が整理されたキッチンは、調理・配膳・片付けのすべてがスムーズに行える、ストレスの少ない理想的な環境を実現することができるのです。

レイアウト次第で収納力アップ

壁付けキッチンの食器棚の位置は?レイアウト次第で収納力アップ

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食器棚の配置は収納力に大きく影響します。特に壁付けキッチンでは、上下の空間をうまく使うことが重要です。床面積が限られているぶん、垂直方向に収納を増やすことで、空間をより効率的に使うことが可能になります。

上部には吊戸棚を設けることで、普段あまり使用しない季節物の食器や来客用のカップなどをすっきり収納することができます。下部には引き出し式の収納を設けることで、毎日使う食器や調理器具をすぐ取り出せるようにできます。特に引き出しは奥の物も見渡しやすいため、使い勝手に優れています。

さらに食器棚の側面にフックを取り付けてキッチンツールを吊るしたり、棚板の高さを調節できるタイプを選べば、自分の生活スタイルに合った収納が実現しやすくなります。また、色や素材をキッチン全体のトーンと統一することで、見た目も洗練された印象になります。

このように、ちょっとした工夫を積み重ねることで、見た目と機能性の両立が可能となり、毎日使うキッチンがより快適な空間へと変わっていきます。

壁付けキッチンで食器棚の位置を決めるための総まとめ

最後に記事のポイントをまとめます。

  • 狭い空間では奥行きの浅い食器棚を選ぶと通路が確保しやすい
  • キッチンワゴンは収納と作業スペースの両立に役立つ
  • レンジの位置は家電収納ユニットを活用して動線上に配置する
  • 家電と収納はセットで計画すると作業効率が上がる
  • 縦長レイアウトでは直線的な動線を意識すると動きやすい
  • 通路幅は90cm以上あると快適に作業できる
  • 引き戸収納は狭い通路でも開閉のストレスが少ない
  • 団地では吊戸棚と下部収納の組み合わせで収納力を補える
  • カップボードを使えば家電の置き場もすっきりまとまる
  • コンセントの配置計画は家電設置前に必ず確認する
  • キッチンカウンターは視線を遮りつつ収納としても活用できる
  • 奥行き30〜45cmのカウンターが作業スペースを圧迫しにくい
  •  8畳では横並びレイアウトが直線動線に向いている
  • 10畳ではL字型やパントリー付きなど多様な配置が可能
  • 色・素材の統一で食器棚が空間に自然に溶け込む
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