キッチンカウンター。作業台兼ダイニングテーブルが注目される理由とDIY術

キッチンカウンター、作業台、ダイニングテーブルを兼ねた家具が、限られた空間を有効活用したい人たちの間で注目されています。IKEAやニトリの商品を取り入れたり、カラーボックスを使ったカウンターテーブルDIYなど、方法は多彩です。DIY初心者でも取り組みやすく、カインズのサービスや100均アイテムを使えば、手軽に実現できます。

また、キッチン収納も兼ねた作業台やアイランド型のように、機能性とデザイン性を兼ね備えたスタイルも人気です。本記事では、カウンターテーブルDIY設計図の描き方から、ダイニングテーブルをやめてカウンターに切り替えるアイデアまで、暮らしに役立つ実践的な情報を紹介します。

キッチンカウンターや作業台兼ダイニングテーブルの魅力。DIYもできる？

作業台兼テーブルはIKEAが便利

IKEAの作業台兼テーブルは、デザイン性と機能性の両面で非常に優れたアイテムがそろっています。収納力が高く、実用性を備えながらもスタイリッシュな外観を持つ商品が豊富に展開されており、多くの家庭で活用されています。

「KARLBY（カールビー）」シリーズは、突き板仕上げの天板を採用しており、木の温もりが感じられる質感と、どんなキッチンインテリアにもなじみやすい洗練されたデザインが特徴です。サイズ展開も121×45cmから259×65cmまであり、一般的な家庭のキッチンスペースにも無理なくフィットするよう設計されています。

KARLBYはALEXやKALLAXといったIKEAの引き出しユニットや収納シェルフと組み合わせることで、収納スペースとしても、調理や配膳などの作業スペースとしても多目的に利用できます。この柔軟性は、限られた空間を有効に使いたい方にとって大きなメリットです。

また、IKEA製品のもう一つの特長は、モジュール設計により自分好みにアレンジしやすい点です。たとえば、OLOV（オーロヴ）などの脚を使えば高さを調整することができ、キャスターを取り付けることで移動式のワークスペースとしても活用できます。さらに、好みの天板と収納ユニットを自由に組み合わせることで、世界に一つだけのオリジナル家具が完成します。

ただし、KARLBYのような突き板仕様の天板は、水分や熱にやや弱い傾向があるため、設置場所や使用目的に応じて注意が必要です。特にキッチン周りで頻繁に使う場合は、耐熱性や防水性を重視したモデルを選ぶと安心です。必要に応じて保護マットやメンテナンス用のオイルなどを併用すれば、より長く美しい状態を保つことができます。

ニトリにも注目

ニトリの作業台兼テーブルは、価格が手頃でコストパフォーマンスに優れている点が大きな魅力です。多くの製品が自分で簡単に組み立てられる仕様になっており、DIYに慣れていない方でも安心して導入できます。なかでも「フリーテーブル」や「フリーデスク」はシンプルな構造と汎用性の高さから、さまざまな用途に対応できるのが特徴です。

「昇降式ダイニングテーブル」や「昇降脚（プレフェ 69BK）」など、高さ調整が可能なモデルも展開されており、作業スタイルや設置場所に応じて柔軟に使い分けることができます。ただしすべてのモデルが高さ調整に対応しているわけではないため、購入時には仕様をしっかり確認することが重要です。

このシリーズは省スペースを有効活用したい家庭に最適で、実際にキッチン作業台としての機能とダイニングテーブルとしての役割を1台でこなす家庭も多く見られます。コンパクトなキッチンにフリーテーブルを設置することで、調理・配膳・食事までスムーズに行うことができ、生活動線が大幅に改善されるケースもあります。

また、デザインはシンプルでどんなインテリアにもなじみやすいため、部屋の雰囲気を壊さずに取り入れられる点も好評です。ただし長期間の使用を考慮すると、製品によっては天板の反りや脚のぐらつきなどが生じることがあります。耐久性を重視する場合は補強パーツの追加や、重たいものを長時間載せないといった工夫が必要です。

キッチン収納も兼ねた作業台を作る

キッチン収納を兼ねた作業台は、限られたスペースを有効に活用したい家庭にとって非常に便利なアイテムです。収納と作業スペースを一体化させることで、キッチン全体の整理整頓がしやすくなり、日常の調理効率も向上します。特に、調理器具や食材などの収納場所がすぐ手の届くところにあると、作業の流れがスムーズになり、家事のストレス軽減にもつながります。

キッチン作業台を収納付きにすることは、調理の時短や衛生面の向上にも貢献します。たとえば、天板の下にオープンラックや引き出しを設置することで、よく使う調味料や調理器具をすぐに取り出せる状態に保てます。さらに収納スペースがあることで、作業台の上を常に広く清潔に保ちやすくなり、作業ミスの防止や安全性の向上にも寄与します。

また、収納のデザインや構造にも工夫を凝らすことで、より快適なキッチン環境が実現できます。スライド式の棚や浅型の引き出しを組み合わせれば、小物類もきちんと分類して保管できますし、観音扉型の収納なら大型の調理器具もしっかり収まります。

ただし湿気や油はねの多い場所で使用するため、収納部分の材質や塗装には注意が必要です。防湿・防汚加工が施された素材を選ぶことで、長期間きれいな状態を維持しやすくなります。

アイランド型キッチン作業台の利便性

アイランド型のキッチン作業台は、部屋の中央に設置することで周囲からのアクセスが良くなり、複数人での調理や配膳がしやすくなるという利点があります。この配置は、特にオープンキッチンと相性が良く、料理中でも家族やゲストと自然に会話を楽しむことができる空間を生み出します。そのためアイランド型は「見せるキッチン」としての機能も果たします。

広めの天板を設けることで、ダイニングテーブルとしての役割も兼ねることができ、料理から食事までの一連の流れが一箇所で完結します。食材の下ごしらえや盛り付け、ちょっとした書き物など多目的に活用できるため、日常のさまざまなシーンにおいて活躍します。

さらに、アイランド型の下部に収納棚や引き出しを設置することで、調理器具やキッチン小物を効率よく収納することも可能です。このように、多機能かつ空間のアクセントにもなるアイランド型は、見た目と実用性の両立を目指す人にとって理想的な選択肢といえます。

一方スペースに余裕がない家庭では、部屋の動線を妨げたり、圧迫感を与えたりする恐れもあるため、導入前には慎重なレイアウト設計が必要です。通路幅や家具の配置を事前にしっかりとシミュレーションしておくことで、アイランド型の良さを最大限に引き出すことができます。

ダイニングテーブルをやめてキッチンカウンター一体型

ダイニングテーブルを設置せず、キッチンカウンターと一体化したスタイルを採用することで、空間をより合理的かつ機能的に活用できます。調理、食事、片付けといった日常的な動作を同じエリアで完結でき、動線が短縮され効率が向上します。特にワンルームや1LDKなどの限られた居住空間では、このスタイルが非常に有効です。

例えば、L字型やI型といった定番のキッチンレイアウトにあらかじめカウンターを組み込んでおくことで、作業スペースの延長としても、食事の場としても柔軟に活用できます。また、キッチンとリビング・ダイニングの境界をなくすことで、部屋全体が広く感じられる視覚的な効果も得られます。天板の高さや奥行きに工夫を凝らせば、スタンディングでも座っても使える多目的なスペースとして活躍します。

このスタイルのもう一つの利点は、掃除や整理がしやすくなる点です。ダイニングテーブルのように食後に移動させる手間が省け、カウンターの上をさっと拭くだけで常に清潔な状態を保てます。

来客が多いご家庭や、家族構成が多人数の場合は、どうしても座席数が限られてしまうという課題があります。そのような場合には、補助的なスツールや折りたたみ式のテーブルを併用するなどの工夫が必要です。

DIY初心者でも簡単に挑戦できる方法

DIY初心者でも、シンプルな構造と基本的な工具さえあれば、作業台兼テーブルの製作に十分挑戦できます。特別な技術や複雑な道具がなくても、ある程度の計画と準備があれば、実用的でスタイリッシュな家具を自分で作ることが可能です。必要な道具としては、あらかじめカットされた木材、L字金具、そしてインパクトドライバーがあれば基本的な作業がこなせます。

例えば、ホームセンターで購入できる木材を使い、天板として活用する方法が代表的です。脚は既製品を利用することで、安定感のある仕上がりになります。さらに、ネジ止めや金具の固定に必要な電動ドライバーを使えば、短時間でしっかりとした構造が完成します。作業工程もそれほど複雑ではなく、丁寧に順を追って進めれば失敗するリスクも最小限に抑えられます。

最初はあまり大きなサイズにこだわらず、小さめのテーブルから取りかかることで、自信を持って作業を進められます。作業を通じて木材の扱いや工具の使い方にも慣れるため、次回以降のDIYにもつながる経験になります。

天板の素材を工夫すれば、見た目の印象を変えたり、使い勝手をさらに向上させることも可能です。塗装やワックス仕上げを施すことで、オリジナリティを加える楽しみも広がります。

キッチンカウンター・作業台兼ダイニングテーブルをDIY！

カラーボックスで作るカウンターテーブル

カラーボックスを使ったDIYは、費用を抑えながら実用的な家具を作れる点で、非常に人気の高い方法です。初心者でも取り組みやすいシンプルな構造と、素材の入手しやすさが魅力です。カラーボックスが収納スペースとしての役割を果たすだけでなく、ある程度の安定性を持つため、テーブルの脚や台座としても十分な強度を発揮することが挙げられます。

ただし、カラーボックスは製品によって耐荷重に差があるため、重量物を載せる場合には、背板を補強したり、追加の支柱を設けたりすることが推奨されます。

例えば2つのカラーボックスを平行に配置し、その上に厚さ2～3cm程度のしっかりした板材を天板として渡すだけで、簡単にカウンターテーブルが完成します。この方法であれば、収納と作業台を一体化でき、見た目もすっきりとした印象になります。さらに、天板のサイズや材質を好みに応じて変更することで、インテリアに合わせたカスタマイズも可能です。

また、L字金具を使ってボックス同士や天板をしっかり固定することで、ぐらつきを防止し、耐久性を高めることができます。ボックス内部に収納ケースやバスケットを入れれば、細かい道具類を整理整頓しやすくなり、使い勝手も向上します。加えて、底部にキャスターを取り付ければ移動がスムーズになり、模様替えや掃除も簡単に行えます。ただし、キャスターの取り付け時には耐荷重や固定方法にも注意が必要です。

このように、使い方に応じて細かく工夫を加えることで、カラーボックスDIYは安価でありながらも高機能な家具づくりの選択肢として、多くの家庭で重宝されています。

100均アイテムで工夫する

100円ショップのアイテムは、DIYにおいて意外なほど役立ち、創造力次第でさまざまな場面に応用できます。コストを抑えながらも見た目や機能に優れた工夫ができる点が魅力です。とりわけ、初心者が気軽に始められる材料がそろっているため、最初の一歩として取り入れるのにぴったりです。

たとえば、ワイヤーバスケットを使えば、簡易的な収納棚や小物入れとして活用できますし、リメイクシートを使って天板や側面に貼ることで、手軽にデザイン性を高めることが可能です。また、S字フックや突っ張り棒なども、軽量のキッチン用品や雑貨の吊り下げ収納に役立ちます。ただし、突っ張り棒は重い物の収納には適していないため、用途を限定して使用することが大切です。

軽量な木材やプラスチック製品を組み合わせて、オリジナルの棚や仕切りを作るといった応用例も増えています。中には、木箱を連結して引き出し風のストレージを作ったり、結束バンドを使って配線を整理したりといった実用的な使い方もあります。

ただし、100円ショップの製品はその手軽さゆえに強度や耐熱性には限界があります。特に、キッチンや水回りでの使用では、湿気や高温への耐性が求められるため、使用場所や負荷を考慮したうえで選ぶことが重要です。必要に応じて、耐久性の高い素材と併用することで、安心して長く使えるDIY作品に仕上げることができます。

カインズでそろえるDIY材料と道具

カインズでは、DIYに必要な材料と工具が一通りそろっているため、DIY初心者から中級者にまで幅広くおすすめできるホームセンターです。木材やネジ、金具といった基本的な資材はもちろん、インパクトドライバーやサンダーなどの電動工具、ペンキや塗装用のアイテムまで、必要なものがすべて揃います。

特に魅力的なのは、木材のカットサービス（カインズで購入した商品が対象）や、工具のレンタルサービス（一部店舗で実施）など、DIYに関するサポートが充実している点です。

カインズのオンラインプラットフォーム「CAINZ DIY Square」では、ユーザーがオリジナル作品の作り方を共有する「DIYレシピ」コーナーが設けられており、作業台やカウンターテーブルといった人気の家具を自作するための手順や必要な材料がわかりやすく紹介されています。これにより、初心者でも迷わずに取り組める環境が整っています。また、各種材料はパック売りされているものも多く、必要な分だけ購入しやすいのも特長です。

さらにカインズのオンラインストアでは、DIYに関する情報やアイデアが提供されており、自宅で材料を注文して受け取ることも可能です。事前に設計を固めておけば、現地での作業もスムーズに進みますし、無駄な買い物を減らすこともできます。こうしたサービスの充実が、カインズをDIYに適した選択肢として強く後押ししています。

カインズ様、50円で木材カットしてくれるの助かる。おかげでシンデレラフィット叶えました。キッチンカウンター拡張DIYの正月です🐍⛩️ pic.twitter.com/unsXti3ngo

— LISA｜砂浴アテンダント®︎ (@LISA__Sand) January 2, 2025

設計図から始めるカウンターテーブルのDIY

DIY初心者にとって最も大切なのは、しっかりとした設計図を作成してから作業を始めることです。設計図があることで、必要な材料や寸法、工程を把握でき、無駄のないDIYが実現します。

設計図を作る理由

• 材料のサイズや必要数が明確になる
• 作業手順が事前にわかるので手戻りが減る
• 仕上がりのイメージが固まりやすい
• 買い物がスムーズに済む

設計図の作り方

初心者でも簡単に始められる方法として、以下の2つがあります。

1. 手書き（方眼紙がおすすめ）

• ノートや方眼紙にスケッチするだけでもOK
• メモ感覚で自由に描ける

2. デジタルツールを使う

• 無料で使えるツール：SketchUp、Canva、PowerPoint など
• 正確な寸法や立体図も描けるので、完成後のイメージが湧きやすい

設計図に書くべき項目

• 全体サイズ（幅・奥行き・高さ）
• 天板の素材と厚さ
• 使用する木材の種類や数量
• 脚の取り付け方法（ネジ・金具の種類と数）
• 塗装や仕上げ材の種類

設置場所に合わせた設計のコツ

• 壁付けか、部屋の中央（アイランド型）かを決める
• 天板の奥行きや幅は、使う人数や部屋の広さを基準に調整
• 作業台兼用の場合は、高さをやや高め（85〜90cm程度）に設定

安全性を考えた設計ポイント

• 天板の角は丸くすると安心
• 転倒防止のために補強材を入れる
• 安全性の高い金具やネジを使う

設計図を使った作業シミュレーション

設計図をもとに、以下のような工程を事前に確認しておきましょう。

このように、設計図を丁寧に描いておくことで、初めてのDIYでも安心して取り組めるだけでなく、仕上がりのクオリティも大きく変わります。特にカウンターテーブルや作業台のように実用性が求められる家具では、設計段階が成功のカギを握ります。

作業台にもなるテーブルをDIYで作る

作業台にもなるテーブルを自作すれば、調理や食事といった基本的な使い方にとどまらず、在宅ワークや子どもの勉強スペース、さらにはDIY作業や趣味のスペースとしても多目的に活用できます。このような多用途性は、住空間の限られた家庭にとって非常に有効であり、一つの家具で複数の役割を果たすという点で高いコストパフォーマンスを発揮します。

このタイプのテーブルを作る際に重要なのは、しっかりとした安定感と、用途に応じた十分な天板の広さを確保することです。安定性に欠けると調理中の刃物の使用や、機器を扱う際に危険が伴うため、安全性への配慮が不可欠です。

天板素材のおすすめ

• メラミン化粧板：耐熱性・耐水性・耐摩耗性に優れ、汚れが付きにくく掃除もしやすい。熱い鍋やこぼれた飲み物にも強い。
• ウレタン塗装仕上げの木材：耐久性があり、日常の使用に適していて、汚れが付着しにくい。

機能性アップの工夫

• 天板下に引き出しを設けることで、小物の収納に便利。
• サイドにフックを取り付けることで、エプロンや調理器具の吊り下げ収納が可能。
• 高さ調整可能なアジャスター脚や昇降脚を使えば、使う人や作業に合わせて快適な高さに設定できる。

移動しやすくするには

• キャスター付き設計を取り入れることで、掃除や模様替えが楽になります。
• ロック機能付きキャスターを選べば、使用時の安定性も確保可能。

このように、用途や設置場所に合わせて設計を工夫すれば、作業台兼テーブルは日常生活を豊かにしてくれる心強いアイテムになります。

総括：キッチンカウンターや作業台兼ダイニングテーブルをDIYする

最後に記事のポイントをまとめます。